profile profile

『海外バイクツーリング冒険記:2回目のスイス編1』 ~コーチングで育てよう!主体性を持った成長を~

メルマガ原稿2024年5月22日号中村徳裕海外バイクツーリング冒険記2回目のスイス編1

 

『海外バイクツーリング冒険記:2回目のスイス編1』

~コーチングで育てよう!主体性を持った成長を~

 

 

先週の金曜日、満を持して?当社の幹部及び営業メンバー11名で、

『コーチングセミナー』を受講!

セミナー講師のSさんの、熱意溢れるコーチングを受けました!!

 

一方的に押し付ける教育や指示でなく、

信頼関係を築いた上で、粘り強く質問してあげることで、

「自らの中にある答え」を引き出して、

主体性をもって物事に取り組んでいけるようにコーチングする。

 

私たちの日常に、そんなコミュニケーションが根付くように

繰り返し実践と復習をしていきたいと思いました。

 

さて、今回のテーマは、

海外バイクツーリング冒険記2回目のスイス編1

ぜひ、お読みください!

(‘◇’)ゞ

 

 

(この冒険記は、1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)

1986年10月17日金曜日(曇り)

 

朝9時30分、フランスの田舎町のホテルを出発!

今日の目的地は、スイスのバゼルだ!

フランスの山岳を一緒に走り回ったスイス人のエンデューロチーム

『4TAKT(フィアタクトチーム)BASEL』の仲間と再会を果たすのだ。

 

彼等との出会いは、この日から約1か月半前になる。

北アフリカに渡航する前に、フランスの山岳地方をツーリングしていた時の事だった。

海外の未舗装路で、単独行動することの危うさが身に染みていた頃、

ブリアンソン村にキャンプを張っていた彼らの仲間に入れてもらえたのだ。

オフロードバイクの達人たちと一緒に、フランスの山々を駆け巡った日々。

それは、本当にこの旅に求めていた「夢」が叶ったように嬉しかった。

だから何としても、今日中にスイスのBASELに着きたい!

 

(出会った当時の海外バイクツーリング冒険記はコチラ)

https://sk-i.net/nakamura/mailmagazine/1114.html

 

今日の空は、重い雲に覆われている。

いつ雨が降り出してもいいように、ルッカのカッパを着込んで完全装備で出発だ。

 

愛車YAMAHA XT350のエンジンは快調!

時速100㎞を超える速度でクルージングをこなしてくれる。

エンジン回転数6500~7500RPMで回し続けるのは、

ちょっとエンジンがかわいそうかなと思ったけど、ガンバってもらうことにした。

 

途中ガソリンスタンドで、オイル交換。

単気筒エンジンで、これだけの長時間、高速走行を続けるときはオイルに要注意だ。

やはり、かなりの負担がかかっているらしく、

150㎞走るごとにガソリンの補給と、自分の休憩が必要だ。

そしてエンジンオイルレベルの点検をして、毎回オイルを補給している。

 

オイル漏れをおこしているわけではないのに、レベルが下がってしまうのだ。

XT350のエンジンにはオイルレベル点検用の窓がついているので、

一目で分かるのは助かった。

確かに便利だけど、これが付いているということは、

オイルが減ることを前提としたエンジン設計なのかな???と思ってしまう。

 

高速道路を走り続けている間、

僕の頭の中には自然に音楽が鳴り始める。

休憩のあとの元気な時には、好きなロックの曲だったり、

時には、勝手にオリジナルのメロディが浮かんできたりする。

(これは頭がおかしくなったわけではありません!(^^)!)

ずっと頭の中で、音楽を口ずさみながら、ルンルンとクルージングだ。

 

そして、疲れてくると、頭の中の音楽が止まってしまい、眠くなってくる。

そしたら、安全のためにすぐに休憩だ。

結局のところ約100㎞~150㎞ごとに休んでいた。

(これは今でも変わっていません!(^^)!)

 

どんどん後ろに飛んでいくような風景は、ため息が出るように美しい

フランスの秋。木々は黄色や赤に染まり、

うすくかすんだ今日の天気のおかげもあって、本当に素晴らしかった。

 

約700㎞を走り抜け、夜8時に、ようやくスイスのBASELに辿り着いた。

途中、友人のマンリーにちゃんと電話がつながって、待ち合わせを約束した。

 

マンリーの家の近くの動物園の前のレストランが待ち合わせ場所だ。

暖かい紅茶が、700㎞の高速走行で痺れた身体をリラックスさせてくれる。

 

間もなくして、マンリーが最高の笑顔でやって来てくれた。

本当にHAPPYな再会だ!!

 

待ち合わせのレストランから、マンリーの家までは、

たったの500mしかなかった。

 

地下にはサウナまで完備したすごく立派な広いマンションだ。

マンリーの部屋を、僕のベッドルームとして使っていいと言ってくれた。

シャワーを浴びて、旅の疲れを流してから、ワインで乾杯だ。

久しぶりのスイス式、友情を育む乾杯だ。

 

スイス人のみんなは、

1:まず「二人一組」となる。

2:一人ひとり「目を合わせ」て、お互いの「名前を呼び合う!」

3:そこで「チーン」と杯をあわせる

4:その要領で、ぐるりと一回り「全員」と二人一組で乾杯する

5:全部回り終わったところで、全員で「チェース」と乾杯する

 

これは、「アイコンタクト」と、「名前を呼びあう」ことで、

お互いに大切に思っているという「レスペクト」を伝える儀式だ!

 

今日は、マンリーと、彼の友人と、僕との3人で、ワインでスイス式乾杯!

ワインを飲みながら、あのブリアンソン村で過ごした

最高のホリディの写真を見せてもらった。

 

僕もたくさん写っている。

(当時は、フィルムカメラの時代だったので、日本に帰国して現像に出すまでは、写真を見ることはできず、写真が上手く映っているかどうかも分からなかったのです)

 

感動して、喜んで眺めながら、焼き増しして欲しいとお願いしたのだが、

あまりに感動しすぎて、マンリーがせっかく整理していたアルバムそのものを

お譲りいただいてしまった。(マンリー本当にゴメンナサイ)

 

写真は、マンリーのガレージ。

オーストリア製KTM600。高性能4ストロークオフロードバイクだ。

 

これからしばらくの間、スイスのチームBASELのメンバー達との再会、

そして友情を確かめ合う、スイス滞在にしようと思う。

 

To be continued

 

メルマガ登録はこちら【毎週水曜配信