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新・ジモト経済の主役「ヤンキーの虎」

5月に恒例の
WEB&モバイルマーケティングEXPO視察のため
東京に出張しました。

 

今回もVR(バーチャルリアリティ)が進化し、
広告に安く利用しやすくなっていることなど、
様々なマーケティングの新しいネタを仕入れてきました!
(この話はまたの機会に…)

 

その折、
マーケティングコンサル会社に勤めている27歳の長男と、
その友人で北九州出身のS君と一緒に飲む機会がありました。

 

東京で頑張っている地方出身の若者。
そしていつか帰郷することも含め
出身地に強い関心を持ち続けている。

 

・・・という共通点を持っている二人が
大いに盛り上がっていたのが、
「ヤンキーの虎」の話でした。

 

S君は鞄から「ヤンキーの虎」という本を取り出すと、
地方は「人口減少と、少子高齢化で大変」だと
みんなが思っていますよね。

 

でも、「地方だからこそ勝ち組になっている」という
新しいジモト経済の支配者
「ヤンキーの虎」が一杯いるんですよ!!
この本を見てください!!

 

と熱く語り始めました。

 

彼は、実家の事業を引き継ぐ意志を固めており
今から地方での事業拡大のプランをたてていました。

 

はて「ヤンキーの虎」っていったい何モノ?

 

この本によると、
「地方を本拠地にしていて、
様々な業種・業務に参入している
地方土着の企業、あるいは起業家」
をヤンキーの虎 と呼んでいます。

 

東京からの視点でみると、
「一貫性も新規性も無い、様々な業種を経営している」
ように見える「ヤンキーの虎」なのですが、
意外にも、非常に羽振りが良くて、裕福なことに
著者は驚いたのです。

 

その秘密は何なのか。
様々な実例を取材し、謎を解き明かしているのが
この本「ヤンキーの虎」です。

 

なぜ、そんな現象が、起こっているのでしょう?

 

大都市部、例えば東京では、
人口は増加し発展しているので
見込み客の数やチャンスは多いかもしれません。
しかし、様々な競合店も多く、激しい競争の中で、
並大抵の努力では勝ち残ることが難しい状況です。

 

一方、地方では、
経営者が高齢化しているところも多く
後継者がいない企業や
リスクをとる気がなく消極的な経営をしている企業も
かなりあるというのです。

 

そんな地方の現状の中で、
リスクをとる攻めの姿勢に加え、
いくばくかの経営センスがあれば
必ず勝てる!
と思っているのが
「ヤンキーの虎」なのです。

 

確かに
地元佐世保で活躍なさっている経営者の方々を見ると、
何名もの方が、「ヤンキーの虎」と
いえなくもない気がします。

 

この本の中に、「ヤンキーの虎」の
「地盤引き継ぎ型」の事例として紹介されていたのが、
奈良県で自動車整備業を営む
株式会社ファーストグループ(旧天理興業)のストーリー。

 

現社長の藤堂氏が、2代目として後を継いだときは、
売上1億6千万(赤字7千万)の大借金企業でした。

 

藤堂氏は、赤字に陥る会社は、
大抵「人」が原因だと指摘しています。

 

そこで
「周りの人たちを楽にすることが働くことだ」という
「はたを楽にする」を理念に、
社員教育を徹底。
反対する勢力も粘り強く育て、
様々な障壁を乗り越えて、黒字化と業容拡大を達成したのです。

 

その後、藤堂氏は、M&Aを重ねるようになります。
買収先の経営者に、
後継者がいなくて買収した
2~3社の経営を管理させることで
年収2倍の条件で引き続き雇用。
そのうわさを聞いてM&Aを自ら希望する会社が出てくるなど
事業の拡大と多角化を一気に進めてきました。

 

自動車整備業という本業を基に、
自動車販売業、保険業、さらにレストランにも参入。
後を継いで11年後の2015年6月期には
売上30億を超える規模にまで成長したのです。

 

「ヤンキーの虎」のモデルとして
沢山の経営のヒントが詰まった
ファーストグループのホームページはコチラ
http://www.fstg.jp/
※見たことのない「中古車委託販売研究会」などの情報も!

 

さて、この本には、地方で頑張っている私達に
勇気を与えてくれるヒントが
まだまだ一杯つまっています。

 

次週も、「ヤンキーの虎 第2話」をお届けします。

 

それまで待てないかたは、
書籍「ヤンキーの虎」をお求めください!!

ヤンキーの虎

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