

先週末までは楽しめた、美しい桜。
僕は、久しぶりにバイクに乗って、
桜の咲いている場所を探して楽しみました。
佐世保公園、西海橋、大島大橋近くの小さな公園…etc.
桜でピンク色になった日本の春は格別です!
始業式、入学式が開催され、令和6年度がスタート!
母校の県立佐世保南高等学校の入学式に出席しました。
そこで古賀巌校長先生が、生徒を激励されていたメッセージ
「Think and Act」「考えて、動く」が、心に刺さりました!
「自ら考える」ということの大切さ、
そして、「自分が行動した」からこそ、
それが「経験」になり、「成長」につながるというメッセージです。
実は、古賀巌校長先生は、私の長男が佐世保北高校生だった当時、
北高の学年主任として、「明るく前向きに学ぶ」ムードを作ってくださっていた恩師。
自分自身の先生の恩も思い起こしながら、
いくつになっても、考えて、行動して、
経験にして、成長していきたいと思っています。
今回のテーマは、
海外バイクツーリング冒険記スペイン編4
~パンクの苦労が吹き飛ぶ、幸せなスペインの田舎街~
です。ぜひお読みください!
(‘◇’)ゞ
(この冒険記は1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)
1986年10月12日(月曜・スペイン5日目・南部の街モトリルにて)
スペインの小さなホステルは、コストパフォーマンスが高い!
綺麗な部屋のベッドで、快適に寝むれて、
750ペセタ(なんと約900円)というお得さ!
スペイン語しか話してくれないホステルの女主人から、
「明日の朝食は8時」と言われ、
早く出発したくて、「朝食を7時にしてください」と
なんとかお願いして、やっと伝わったと思っていたのに、
なんと寝坊してしまった( ;∀;)
やっと起きて、朝食を頂けたのはなんと午前8時30分。
ジェスチャーで心をこめて謝ったけど、
本当に申し訳なかった( ;∀;)
滞在したモトリルを出発して、地中海沿いを東へ走り、アルメリアへ。
途中の岬近くで見つけた脇道に入ってオフロードツーリングを楽しんだ。
そんなに長くはなかったけど、雰囲気はアメリカの西部か!?
といったイメージで、なかなかの景色を満喫できた。
スペイン南部の地中海沿いの小さな街は、白い街並みが美しい。
観光客はあまり来ない小さな街だから、
ツーリストずれしていない旅が味わえる。
これぞスペインに求めていた旅の風情だ。
アルメリアの街から、観光地ミニハリウッドをちょっとだけ見て、
C333を通って一路シエラ・ネバダへバイクを走らせた。
この道は、日本でもよくあるような、中央線のない
ワインディングのアスファルト道路だ。
かなり高い山の上から、どーんと地中海を見下ろせる。
コスタデルソルの眺めは美しい!
曲がりくねった道を飛ばして、
明るいうちにシエラ・ネバダを越えたかったのだけど、
オフロードの入り口の小さな街「パンパネイラ」に着いた時には、
薄暗い夜になってしまった。
街の入り口で、なかなか感じの良いレストラン兼ホステルを見つけてチェックイン。
立派なバスルームの着いた部屋に通してくれて、なんとここも750ペセタだ!
ホッとして荷物を降ろしていたら、なんとまたリアタイヤのパンクを発見!
アフリカで6回、スペインで1回、計7回目のパンク修理だ。
アフリカのアルジェでタイヤの補強処置をしてから、
ここまで持ってくれたけど、ここまでだった( ;∀;)
とにかく、明日の朝に苦労するよりも、
今やってしまおうと、疲れた身体に鞭打って、
ホステルの一階のレストランで、ビールケースを借りて、
それにバイクを載せて、パンク修理に取り掛かった。
すると、通りがかった旅行者のミスターレオと、奥さんのマリア、
そしてこの街に住んでいるミセスベアトリスと、
このホステルで働いている二人の若者が、みんなで手伝ってくれた!
スペインの小さな田舎町の人々は、みんなとても親切だ。
原因は、やはり、あのタイヤの内側のキズ。
サハラ砂漠のパンクの後遺症だ。
ガムテープを借りてきて、タイヤの傷に応急処置した上で、
パンク修理を完了。
もうこのタイヤもチューブも限界だ。
グラナダの街に着いたら、バイク屋さんを探して、
新品のタイヤとチューブに取り換えることにした。
あとは、明日シエラ・ネバダを無事に越えることができるのを祈るのみだ。
修理が終わったあと、
レオとマリアと、ベアトリスと一緒に、近くのレストランで
ワインを片手に食事を楽しんだ。
レオとマリアは、スペイン人。ここから400㎞北の方に住んでいるらしい。
BMWをもう10年も愛用しているベテランライダーだ。
マリアを後ろに乗せて、イタリアまでツーリングしたこともあるそうだ。
なかなか素敵なミセスのベアトリスは、このパンパネイラの街の下の方に、
大きな牧場を持っていたそうだけど、
数か月前の山火事で、ほとんどすべてを失ってしまったそうだ。
今は、このパンパネイラの街の他の家に住んでいる
不幸中の幸いで、家そのものは無事だったそうだけど、
来年の春、お金をかけて修復するまでは、この街に住んで働くのだと…。
ベアトリスの本職は、自然とカントリーライフを愛する「物書き・ライター」さん。
それにしても、レオもマリアもベアトリスも英語をとても上手く喋れる。
僕も勉強して、もっとスムーズにしゃべれるようになりたいと、
これまでの自分の勉強の中途半端さに反省をこめて思った。
暖炉を囲んで、とても楽しいひとときを味わった。
しかも、なんとこの夜の食事会は、全部レオが払ってくれた。
レオ、マリア、ベアトリス、ありがとう!
パンクはしたけれど、今日も幸せな一日だった。
To be continued