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海外バイクツーリング冒険記スペイン編6 ~“You are in my country” スペインの田舎の先生の話~

この前の日曜日、

スウェーデンから、この佐世保に、

僕の親友M君の息子さん、T君を迎え入れました。

 

僕の南高校の同級生M君は、20代の時にスウェーデンの企業に転職しました。

 

そして僕は26歳の時、海外バイクツーリングの冒険中に、

ストックホルムの彼の家を訪ねました。

 

M君は、30代で美しいスウェーデン女性と結婚。

二人の息子を育てて、今も幸せに暮らしています。

 

T君の目標は、

日本語や日本の文化を学びたい!

日本でいろいろな人とコネクションをつくりたい!

新しい環境で、チャレンジしたい!

ということ。

 

現在21歳の彼は、

18歳で高校を卒業した後、

企画会社や、障がいをもった子どもたちの施設で仕事を経験、

 

そして、これからの1年間、日本の就労ビザで、いろいろな体験を積んで、

日本から帰国した後で、大学に入り学ぶ計画です。

 

このように、高校卒業後、一度社会に出て仕事を経験し、

自分の進路を見定めて、

その後に、大学や学部を選ぶという若者が、

スウェーデンでは多くなってきているそうです。

 

彼は、佐世保駅の近くにアパートを借りて

これから一年間、佐世保で生活します。

 

僕は、ホストファミリーとして、彼をサポートしていきます。

貴方とも、T君と一緒にお会いする機会があるかもしれません。

その時は、あたたかいお心で、よろしくお願いいたします。

 

今回のテーマは、

海外バイクツーリング冒険記スペイン編6

~“You are in my country”スペインの田舎の先生の話~

です。ぜひお読みください。

(‘◇’)ゞ

 

 

(この冒険記は、1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)

 

1986年10月14日火曜日晴れ(続編)

 

グラナダのバイク屋さんで、

新品のリアタイヤとチューブを取り付けてもらい、

次の街に向けて出発する頃には、もう夕方5時になっていた。

 

目指すは、100㎞先の小さな田舎街「Huéscar」(ウエスカル)。

スムーズに街に着いたものの、

中々「HOSTAL(ホテル)」の看板を探せずに

ウロウロしてしまった。

 

原付バイクに乗った少年を見つけて、

「ホステル!ホテル!?」と大きな声で呼びかけたら、

親切にホステルまで先導してくれた。

 

連れて行ってくれたホテルは、

「HOSTAL-RESIDENCIA  ANDALUCIA」。

入口こそまるで普通の家みたいに小さいし、

看板も申し訳程度のものだったけど、

中に入ってみると最高だった!!

建物の中は、ドーンと吹き抜けになっていて、

内装もかなり凝っている。

ホステルのオーナーは、ドイツ人風の親切なオヤジさんと、

典型的なスペイン女性というイメージのオカミさん。

この二人が、ビックリするほど親切なのだ。

 

英語の出来るオヤジさんは、バイクをガレージに入れてくれた上に、

食事に出かけると言ったら、

「ココがオススメ。あそこはヤメときなさい…」など、

BAR(バール)のガイドまでしてくれた。

 

オヤジさんオススメのBAR「フェリーペ」に出かけてみた。

中は、地元の人で賑わっている。

みんな、カウンターの前で立ち飲み・立ち食いしながら、

ワイワイガヤガヤと楽しんでいる。

 

雰囲気は日本の居酒屋から、イスとカラオケを取り去って、

オープンにした感じなのだけど、

これが、毎日のあたりまえの夕食だというところが、

なんともカッコイイというか呆れるというか?

とにかく楽しい。

 

BARのマスターには、英語は通じなかったけど、

隣にいた女性が、英語をしゃべってくれて、通訳してくれた。

 

なんとか食事にありつけたけど、

一人で立ち食いするのは、なんとなく寂しい感じかな~

と思っていたのは、ほんの少しの間だけ!

 

隣の女性のグループが話しかけてくれるし、

さらにその隣にいたミスターディエゴが、

スッと僕の横に来てくれたかと思うと、

ワインで乾杯!してくれる。

だんだんと、僕も楽しい地元の人々の仲間に

入っていけるような感じがしてきた。

 

ディエゴは、この街の学校の先生。

中学校でフランス語を教えている。

 

ディエゴもモトグッツィの1000CCのバイクを持っているそうで、

英語はそんなに得意ではなさそうだったけど、

あっという間に打ち解けることができた。

ライダーの連帯感だ!!

 

結局、BARフェリーペのお勘定は、ディエゴがご馳走してくれた。

さらに、もう一軒、ワインを飲みに連れていってくれて。

「You are in my country」と言って、全部快く奢ってくれた!!

なんと、スペインの田舎街で、二夜連続で夕食をご馳走になってしまった!

 

その後は、ディエゴのマンションに案内してもらって

ほんのちょっとだけ、先生仲間のパーティにも参加!!

楽しい一夜だったけど、明日からの強行軍のことを考えて、

皆さんより先にホテルに帰って、体力の温存を図ることにした。

 

ホテルでは、なんと今日の客は、僕一人らしく、

なんと、オヤジさんが起きて待っていてくれた。

 

恐縮しながら、ホテルに入っていったけど

とても気持ちよく僕を迎え入れてくれた。

 

本当にメチャメチャ親切なホステルだ。

スペインの田舎街は、やはり最高だ!!

Good Sleep!

 

To be continued.

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