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おいみんな、パソコンを机から撤去してみよう!!!

今回は、前週から引き続き、変化に挑戦する経営で、
見事なV字回復とダイナミックな発展を遂げている
ハウステンボスの話題 第3弾です。

第1弾 自力か?!他力か?!!
http://plus.combz.jp/backnumber/detail?oid=uysr9546&gid=&mid=136

第2弾 社長室、役員室を無くしてみた!!
http://plus.combz.jp/backnumber/detail?oid=uysr9546&gid=&mid=137

ある日、澤田社長が言い出しました。

「おいみんな、パソコンをなくしてみよう!!!」

「お客様の方を向こう!!!」

「パソコンを撤去してみよう!!!」

・・・・・えーっ!!

今や、取引先や、関係部署とのメールのやりとりは
仕事を進める上で、欠かせない作業の一つになっています。

その時、ハウステンボスのスタッフも、
パソコンと向きあう時間は、それなりにあったそうです。

澤田社長には、従業員1人に1台ずつあるパソコンが、書類作成や
必要以上のメール文書の対応に割かれ、
社員がお客さまと向き合う時間を奪っているように
見えたのです。

事務所でパソコンに向き合う時間を減らして、
お客様の方を向いて、お客様を感動させ満足させ続ける
時間を増やすべきだ!!と考えた澤田社長は・・・

なんと、パソコンの数を半分に減らしました!!

パソコンは共用のキャビネットの上に並べて、
椅子も撤去!パソコンは立って打つことに!!

全員で、半分の数しかないパソコンを共有して使うわけですから、
使用時間には制限があります。

そこで
「メールの返信は数行に!!」
「会議の資料は、箇条書きに!!」
「メールよりも、なるべく電話で話す!!」

という文化が出来たそうです。

パソコンの前に座って資料を作る時間が圧倒的に短縮され、
お客様の方を向いて仕事をする文化が出来た今、
パソコンを元の1人1台に戻したそうです。

可能性は分からないが、「これをやってみよう!」
という、「変化への挑戦」の一端を伺うことができました。

最後にもう一つエピソードをご紹介します。

澤田社長は、現場主義。
いつも現場にいて、トップ自らが
お客様のニーズや不満を
キャッチすることを大切にされています。

就任して1年目のクリスマスに
お客様を入場口で迎えられていた時のこと。

お客様「あら、サンタクロースはいないの?」

その時、ハウステンボスのサンタクロースは
場内の別のイベント会場に配置されていたそうです。

澤田社長はすぐさま
「ホームセンターで、サンタの衣装を買ってきてくれ!」
「大きいのと痩せたのと4つだ!!」と指示を出しました。

その後、サンタの衣装に着替え、
約4時間にわたってお客様をお迎えし
ポケットからチョコレートを出して配りながら
記念写真に応じていたそうです。

率先垂範で、お客様第一主義を示し、
市場に対して謙虚な気持ちをもって挑戦を続ける。

鶴田取締役は、
以前のハウステンボスは、
「高くても、良いものをつくれば
お客さまは来てくれると思っていた」と振り返られます。

現在のハウステンボスは、
「日本の市場は縮小している。
だから、常に驚きの連続を創り出し、
変化に挑戦していかないとジリ貧になる。
これが当たりまえのことだ!という文化になった」
とおっしゃいます。

先々週、先週に続き、今回で3話目となりましたが、
お話を伺ったのは、
ハウステンボス・技術センター(株)
取締役 経営企画室長 鶴田修一さん。

ハウステンボス創業2年前に入社し、
取締役としてこれまでに8名の社長に仕えながら、
以前の経営も、そして現在のダイナミックな経営も
社長のすぐ近くで経験してこられたからこその視点には
とても共感し、学べることが多くありました。

変化に挑戦し続けないとジリ貧になる!
というのは、
人口減少が間違いない日本、さらに地方において
どの業界でも共通の課題です。

今回勉強したことを胸に刻んで、
私達も、「変化に挑戦」していきたい!!
と、決意を新たにしております。

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