2021年4月15日、記念すべき第30期目の
「させぼ夢大学」第一回講演会を開催し、
新年度がスタートしました!
今月から、会場にコロナ対策の新兵器が登場!!
これまでの夢大学講演会の受付では、
「非接触体温計」を使って、スタッフが一人一人来場者の検温をしていましたが、
相当の時間がかかっていました。
その対策として、2月と3月に、2回のテスト運用で機種を選定し、
カシオ製の「モニター型検温システム」を導入したのです。
この機種は、「複数の人の顔を一度に認識」して、
「追尾しながら体温を同時に表示」します。
非常にスムーズな入場が行えるようになりました。
思い起こすと、1年ほど前、コロナ禍がスタートしたばかりの時にも、
同じような検温システムを検討しましたが、
その時の価格はなんと今の3倍以上でした!
当時は、コロナのピンチに対応するために、
慌てて商品化したものも多く、価格も高く、
品質についても、十分な検証がされていないものもあったようです。
なにしろ、2月に最初にテストしたあるメーカーの機器は、
「一人ずつの体温」しか検出できず、
実際の講演会の受付でテスト運用してみた結果
この品質では運用が難しいと判断し、導入を見送りました。
そして、3月に機器を変更し、再度テスト運用を行い、
性能を確認した上で今回の導入に至ったのです。
機器の導入のタイミングの難しさをあらためて痛感しながら、
テスト運用がいかに大切かも、改めて学びました。
今回の導入では、テスト運用に協力してくださった
代理店さんやメーカーさんの協力もあって、
素晴らしい選択ができたと感謝しています。
◆イキイキとしたビデオメッセージ!
さて、今回30期目の開講にあたっては、
佐世保市長朝長則男様からのビデオメッセージを
ステージ上のスクリーンで上映しました。
朝長市長は、視線をずっとこちらに向けたまま、イキイキと語りかけ、
30周年目の開講の日を迎えることができたことを非常に喜んでくださいました。
また、させぼ夢大学スタッフが、コロナ対策に真摯に取り組み、
昨年1年間無事に講演会活動を続けた苦労をねぎらって下さり、
このコロナ禍の中、向上心を持って参加されている会員様方を称えられました。
スタッフ一同、無事に今年度の開講ができた喜びを新たにしました。
◆「世界に負けない日本」~世界基準の交渉術~
今年度の幕開けの講師としてお迎えしたのは、元外務事務次官で、
現在、立命館大学客員教授、大阪大学特任教授をお務めの、
薮中三十二(やぶなか・みとじ)さんです。
薮中さんは、大阪大学法学部在学中に、外務省採用試験に合格され入省。
さらに、キャリア試験に合格され外務省上級職となられ、
全米屈指の難関校アイビーリーグの「コーネル大学」に留学し卒業された経歴の持ち主。
外務省では、韓国、インドネシア、米国の大使館に勤務され、
アジア太平洋局長、外務審議官、外務事務次官として、
さまざまな外交交渉の場で活躍してきた方です。
現在、薮中さんは大学で教鞭を執りながら、
グローバル人材を育成する私塾、
『薮中塾 グローバル 寺小屋』を主宰し
世界で活躍できるグローバルな人材を育てておられます。
長年にわたって外交交渉の場に身を置いてきた薮中教授は、
「交渉とは、相手との人間関係をつくること」だと言われます。
特に、国際社会における交渉で大事なことは
『Speak Out』『Logically』『Outstanding Performance』。
日本語にすると『口数が多い』、『理屈っぽい』、『目立ちたがりや』
という訳になります。
日本人的には「イヤなヤツだな」となりそうなワードですが、
世界に出ていくなら、きちんと自分の考えをもって、
この三つを実践しなければ通用しない!と。
世界を相手に言葉を駆使して戦ってこられただけある説得力でした。
この三つのキーワードを身に付けるための
第一歩になるのが、「自分の意見を発信する」という姿勢だそうです。
最後に現代の若い方たちへ伝えたいことを
熱く語られました
若者へ!
世界を相手にしよう!!
・普段から自分の考えをもとう
・世界の主な問題について、自分で考え、意見をもとう
・日本の歴史・文化を語れるようになろう
私も、大学生の時に藪中先生のような方に出会っていたら…
もっとグロービッシュな英語を操り、世界のどこかで別の人生を送っていた・・・かもしれません。
藪中三十二先生の著書、
「世界基準の交渉術」
「世界に負けない日本」