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―「夫のトリセツ」を読む妻…僕はどう取り扱われるのか!?

ある日、妻が読んでいる本をみてギョッとしてしまいました!

 

本のタイトルは「夫のトリセツ」!

 

これを読んで、僕をうまく操るつもりなのか?

と思うと、あまり良い気持ちがしなかったというのが

第一印象でした。

 

しばらくして、妻から「この本を読んでみて」と

今度は『妻のトリセツ』という本を手渡されました。

 

僕は「操られたくないし、操りたいわけでもないから、読みたくない!」

と言って最初は読書を拒みました。

 

すると、彼女からは

「男性と女性の脳が、進化の過程の中でどういう構造になっているのかを、科学的に解説してある本」

「これを読むことで、男性と女性の特性を理解することにつながる」

「お互いの気持ちを察することができる」

「私のことを理解するつもりがない!と言われたら悲しい」

「会社の中での人間関係にも役立つはず」

と機関銃のように説得の言葉が飛んできました。

 

これに逆らってはマズイことになりそうだと

自分なりに危機管理の意識が働き、

シブシブですが「妻のトリセツ」を読むことにしたのです。

 

読んでいて、新たな発見だった考え方は、

女性脳が求めるのは「共感」

男性脳が求めるのは「解決策」

だから女性と男性はかみ合わない!という話でした。

 

妻が一生懸命、「相談話」(と僕は感じてしまう)をしてくるとき

男性としては、当然「解決策」を考えてあげたくなります。

 

しかし、女性の脳が求めているのは、単なる「共感」であって、

「解決策」では無い!

ちゃんと話を聴いて、同情したり同意したりして

「えー、そうだったんだ」と「共感」を示してくれることだけを

期待しているというのです。

 

はじめはピンとこなかったのですが、

妻との過去の会話を思い出しながら読むと、

なるほど!と納得。

 

さらに、

女性脳にとって、一番重要なのは、

命をかけた一大事業「出産」そして「子育て」を

いかに無事に乗り切るかという事。

 

その最中の「周産期」「授乳期」に、

悪気はない夫の心無い言葉や、行動により

怖い、辛い、ひどいと妻が感じてしまうような体験があると

のちのち大変なことになるそうです。

 

子どもを守るため「危機を回避」し「安全を確保」するために、

その記憶は一生残る辛い傷となって

繰り返し持ち出されて、いつまでも消えることは無いのだそうです。

 

おお・・・怖い!

僕はどうだっただろう・・・(汗)。

 

そんな読書をした日の夜、出かけた居酒屋さんで、

昔、大変お世話になったMさんと、久しぶりに偶然再会しました。

 

ずいぶん前の話ですが、

そのMさんとは、大きなプロジェクトに一緒に取り組み、

その成功を祝って、ある夜、一緒に飲んでいました。

 

日本酒の一升瓶を持ちこんだ料理店で、

ほとんど瓶を空にする勢いで飲んでいたその時、

携帯電話が鳴りました。

 

Mさん「何?え~もう生まれそう?!!!!!」

 

そうなんです。なんと、Mさんの奥様から

赤ちゃんが生まれそうという電話が

かかってきて、慌てて帰宅!!

 

女性脳にとって、最大の重大危機の時に、

夫と一緒に飲んでいた重大戦犯が僕だったのです。

 

久しぶりに居酒屋で再会したMさんは、奥様同伴でした。

 

「妻のトリセツ」で事の重大さを学んだばかりの僕は、

初対面の奥様に、最敬礼でご挨拶をし、

心からの懺悔を込めて

その節の御詫びをさせていただきました。

 

そんな昔のことを一生懸命謝る僕に、

Mさんは、不思議な顔をされていましたが、

奥様の方は「いいんですよ。中村さんのことは

夫からいつも話を聴いていましたよ」

と、満面の笑顔。

口ではうまく説明できないのですが

初対面にも関わらず、一気に心の距離が近くなったような

雰囲気を感じました。

 

やはり、奥様は忘れておられなかったのだと思いました。

 

Mさんと奥様の幸せを祈りながら、

女性の脳が「共感」を求めていることを忘れずに、

日々精進していきたいと思う今日この頃です。

 

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