こんにちは、SKIコーポレーションの中村徳裕です。
セミの鳴き声が本格的な夏の到来を告げていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、私が佐世保市の教育委員として、初めて「有人離島の小さな分校」を訪問した際の、驚きと感動のレポートをお届けします。
ぜひ、お読みください!
(‘◇’)ゞ
佐世保市北部の相浦(あいのうら)港からフェリーに揺られること約20分。
カキの養殖などで知られる自然豊かな島、高島。
ここにあるのが、相浦小学校の「高島分校」です。
島に着いてまず驚いたのは、まるで映画のセットに迷い込んだかのような、
美しく、素朴で温かい学校の風景でした。
◆ 全校児童は8人!究極の「複式学級」とは?
現在、高島分校に通う子どもたちは、わずか5世帯・計8人。
対して先生は、常駐の若い教頭先生と3人の担任の先生、そして養護の先生、
さらには給食室の調理担当の方がいらっしゃいます。
(校長先生は相浦小学校校長と兼務で、月に数回訪れられます。)
1学年に1人か2人しかいないため、教室では1・2年生、3・4年生、5・6年生が一緒の部屋で学ぶ「複式学級」で行われています。
授業風景はまさに職人技です!
先生は前後の黒板や、横のホワイトボードを使い分け、
例えば3年生に説明をして「じゃあこの問題を解いてみてね」と指示を出した瞬間、
今度は振り返って4年生に教え始めます。
そしてまた3年生が解き終わる頃に戻って答え合わせをする……。
先生方は、通常の2倍の授業準備をするため本当に大変ですが、
その分、子どもたち一人ひとりに究極の「手厚い教育」が行き届いています。
この高島分校では、学力面などでも
少人数教育の素晴らしい成果がハッキリと表れていました。
◆ 島民140人の「希望の光」としての学校
「たった8人のために、どれだけのコストがかかっているのか?」
経済効率だけで考えれば、そういう見方もあるかもしれません。
しかし、現地を訪れてみると、
この学校が「絶対に無くてはならない理由」が痛いほど分かりました。
人口約140人の高島において、学校は単なる教育施設ではなく、
「島のコミュニティの中心であり、希望の光」、まさに「島人の宝」なのです。
運動会ともなれば、子どもを持つ保護者だけでなく、
島中のおじいちゃんやおばあちゃんたちも全員参加し、一緒に走ります。
準備から片付けまで、地域の人々が「先生、任せといて!」と
総出で手伝うのが高島の伝統。
さらに、創立50年の歴史を持つ「しおかぜバンド」というマーチングバンドがあり、
私たちが訪れた際も、肩掛けのキーボードやドラムを使い、
島への愛が詰まった演奏を一生懸命に披露してくれました。
◆ 結びに:国を守る島と、バック全開の養護の先生(笑)
帰りのフェリー乗り場まで、
私たち訪問者を軽自動車で送ってくださった女性の養護の先生。
車1台がやっと通れるような分校の校舎の裏道を、
なんとミラーだけを見ながら、マニュアル車で超スムーズに
「バック」のまま駆け抜けていきました(笑)。
島の狭い一本道も、「毎日走ってるから慣れました。
一人の時はもっと速いですよ!」と笑う彼女のたくましい姿に、
この島に赴任してくる若い教職員の皆さんのエネルギーを感じました。
フェリーで高島を後にする私たちに向けて、
見えなくなるまで岸壁から手を振ってくださった教頭先生、養護の先生。
この風景もまた映画の一コマのようでした!
近い将来には、分校の児童数がさらに減ってしまうという深刻な予測もあります。
しかし、日本全国に点在するこうした有人離島は、豊かな海や文化を育むだけでなく、
我が国の国境や領海を保全する「防衛上の観点」からも、
そこに住む方々の生活をしっかりと守り、島を維持していくことが極めて重要です。
経済効率だけで切り捨てるのではなく、
この高島の素晴らしい教育環境や温かいコミュニティをしっかりPRすれば、
「不登校で悩む子どもたち」を救うための移住受け入れなど、
新しい可能性が必ず拓けるはずだと感じています。
効率や数字だけでは測れない「教育の原点のような価値」が、
この高島分校には確かに存在していました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
SKIコーポレーション 中村徳裕




