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【特別対談】 絵を描くことは「今を生きる」こと。 ~画家・瀧口進先生の大作エッセイ集『竹林の一愚人』と『個展』への想い~

こんにちは、SKIコーポレーションの中村徳裕です。

今週は、メルマガ&ブログで初めての「対談形式」に挑戦します!

テーマは、私が心から尊敬する画家・瀧口進先生について。

4月8日(水)から島瀬美術センターで瀧口進先生の『個展』がスタートするのと同時に、

私たちが3年がかりでお手伝いしてきた650ページに及ぶ大作

エッセイ集『竹林の一愚人(ちくりんのいちぐじん)』がいよいよ完成いたしました。

今回は、インタビュアーに弊社企画部の若きホープ・田口樹菜さんを迎え、

瀧口先生の魅力や、本と個展の見どころについて語り合いました。

ぜひ最後までお楽しみください!

 

田口樹菜(以下、田口):

本日インタビュアーを務めます、企画部の田口樹菜です。

中村会長、よろしくお願いします!

早速ですが、瀧口先生とはどのような方なのでしょうか?

中村徳裕(以下、中村):

瀧口先生は、1年の半分をイギリス・オックスフォード郊外で、

もう半分を佐世保の赤崎岳が見える見晴らしの良いアトリエで過ごされている画家です。

弊社とのご縁はもう20年近く前、島瀬美術センターで開かれた

先生の初個展のポスター制作をご依頼いただいたことから始まりました。

当時の営業担当が一生懸命ご要望にお応えし、

それを気に入っていただいたのがスタートでした。

 

◆ 新聞記者からオックスフォード大へ。そして運命の出会い

田口: なぜ、オックスフォードと佐世保の二拠点生活をされるようになったのですか?

中村: 先生は佐世保の保立小学校の出身、大学は早稲田大学へ進学し、

日本経済新聞の記者をされていました。

その後、「もっと勉強したい」とイギリスのオックスフォード大学へ

留学されたというすごい経歴の持ち主です。

その留学中に、ダイアナさんというとても素敵なイギリス人女性と出会い、

大恋愛の末にご結婚されたんです。

田口: わぁ、素敵なロマンスですね!

中村: ええ。その後はイギリスで投資銀行に勤められたり、

大学で教鞭をとられたりしていましたが、

瀧口先生は常に「本来の私は画家だ」とおっしゃっています。

絵だけでなく、俳句や詩、エッセイなど、芸術全般に深い造詣をお持ちです。

弊社ではこれまでに、

句集『牛津(オックスフォード)の戯言(ざれごと)』、

お母様の俳句を編集された句集『つきみそう』、

そして先生のまさに本懐である『画集 創造と存在』の制作も

お手伝いさせていただきました。

 

◆ 油絵と印刷。異なる素材をつなぐ「美的感覚」

中村: 画集を作るとき、先生には印刷機の前で刷り出しに立ち会っていただきました。

油絵の具と印刷インキでは、どうしても全く同じ発色にはなりません。

しかし先生は、「油絵と印刷物は違う。

でも、この印刷物を私が見て『美しい』と判断するなら、

それは一つの作品としてOKだ」とおっしゃってくださった。

担当者も緊張しましたが、本当に素晴らしい画集が完成しました。

田口: 絵への深いこだわりがありつつも、

表現の形を柔軟に受け入れてくださるんですね。

 

◆詩集「愛の讃歌」について

田口: 過去の作品の中では、「愛の讃歌」が気になっているのですがこちらはどんな本ですか?

中村:先生の人生の中では、最愛の奥様を病気で亡くされるという

深い悲しみがありました。

しかし先生は、その悲しみや愛を芸術へと昇華され、

『愛の讃歌』という詩集を出されました。

前半が日本語、後半が英語で綴られた、奥様への愛の詩集です。

田口: (本を見ながら)……なんだか、お話を聞いただけで胸がいっぱいになりますね。

 

◆ 650ページの大作エッセイ集『竹林の一愚人』

田口: 今回完成したエッセイ集『竹林の一愚人』は、

どのような経緯で作られたのですか?タイトルも少し珍しい響きですよね。

中村: 2020年からのコロナ禍で、

先生はイギリスに3年半閉じ込められてしまいました。

ようやく日本に帰国できた際、「自分の集大成となるエッセイ集を出版したい」と

ご相談を受け、そこから本格的にプロジェクトが始動しました。

タイトルについては、佐世保市文化協会の小西宗十会長が

素晴らしい序文を寄せてくださっています。

瀧口先生の佐世保のアトリエには美しい竹林があります。

「一愚人」とはご自身をへりくだった言葉ですが、

小西会長は「本当の賢人だからこそ、自分のことを愚人と言えるのだ」と

解説されています。

イギリスと日本、二つの視点を持つ先生が、

文学、絵画、音楽、そして歴史を深く考察した、まさに集大成となる一冊です。

 

◆ 絵を描くことは「今を生きる」こと。

田口: 瀧口先生についてのお話を伺って、そのお人柄や人生を知った上で絵を見ると、

また全然見え方が変わりそうだと感じました。

中村: そうですね。私が先生から学んだのは、

「今に集中する」「今を生きる」ということの大切さです。

先生は旅先で絵を描くとき、同じ場所に何度も足を運び、

天候や光の変化をじっくり観察してキャンバスに向かわれます。

そのプロセスそのものが、「今この瞬間に集中する」という

生き方そのものだと感じるんです。

田口: 実は私にも、思い当たる経験があります。

以前、大切な人が入院してしまって会えなくなり、

不安でどうしようもなくて感情が溢れそうになった時、

気がついたら無我夢中で「絵」を描いていたんです。

今はもう描かなくなりましたが、

誰にも言えない気持ちを絵にぶつけていた頃がありました。

瀧口先生が奥様を想う気持ちや、やり場のない感情を

芸術に昇華させておられるお話を伺って、

少しだけでも同じ気持ちになれた気がします。

中村: 素晴らしい感性だと思います。

人間の悲しみや愛情、そういうエネルギーを

「創造」に昇華させたものが芸術なんだと思います。

先生のアトリエには、「ソファに横になられている奥様ダイアナさんの絵」

が飾ってあります。それを見たとき、私も胸が熱くなりました。

 

◆ いよいよ始まる個展。そして次なる企画へ!

田口: お話を聞いて、私も個展へ行きたくなりました!

エッセイ集の表紙になっている、あの大分・由布岳の絵の原画も飾られるんですよね。

中村: はい!アクリル絵の具で描かれた原画の色鮮やかさは、本当に圧倒されますよ。 『個展』は、令和8年4月8日(水)から19日(日)まで、

島瀬美術センターの中2階で開催されます(入場無料)。

これまでに弊社でお手伝いした本も展示されています。

 

また、新作エッセイ集『竹林の一愚人』は、

佐世保市内の書店(くまざわ書店 四ヶ町店、TSUTAYA 五番街店・広田店、

金明堂 大野モール店、福岡金文堂 イオン大塔店)でお求めいただけます。

田口: ぜひ皆様にも、島瀬美術センターで原画の迫力を味わい、

そして書店で先生の世界観に触れていただきたいですね!

本日は、中村会長、ありがとうございました。

中村: ありがとうございました!

 

実は近いうちに、田口さんとならでわ編集部の“しらぷぅ”が、

瀧口先生へのインタビューに挑戦し、動画配信の企画もしています。

皆様そちらもどうぞお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様もぜひ、島瀬美術センターで芸術の春を感じてみませんか?

SKIコーポレーション 芸文堂 中村徳裕・田口樹菜

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