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女性哀史「佐世保遊里考」佐世保文学賞特別賞受賞!

先日、第38回「佐世保文学賞」ならびに「佐世保文学賞特別賞」を、弊社出版部門「芸文堂」で発行していただいた著作が、ダブル受賞!!という嬉しいお知らせをいたしました。

今回は、特別賞に輝いた「佐世保遊里考(ゆうりこう)」の著者 山口日都志(やまぐちひとし)氏に、インタビューしてきましたので、そのリポートをお届けしたいと思います。

そもそも「遊里」って何だろう!?と、若い方は思われるかもしれません。

「遊廓」のこと、といわれるとピンとこられると思いますが、歴史とはいえ、デリケートな分野の内容だと感じる方もいらっしゃるでしょう。

著者の山口氏は、長崎大学学芸学部を卒業後、約40年に亘って中学校での社会科の教師として教壇に立っていた方です。

若い頃から、「佐世保市郷土研究所」の研究員として、郷土の近・現代史をテーマに、長年研究を進めてこられました。

その山口氏が、平成9年に参画した「佐世保市史」の作業のなかで、恵まれない環境のなかで懸命に生きたで女性達について、系統的に調べたものが無いことに気づきます。

そこから始まった資料収集の日々を経て、ついに出版を実現されたのです。
「遊里」という歴史の裏側を、女性に対する心優しい気持ちと、
人権を守るために歴史を学ぶという観点で、
非常に分かり易く読み易くまとめておられます。

佐世保史談会の会長であり、教諭時代からの後輩であり友人でもある
中島眞澄先生がこの本の「序文」に、こう書かれています。

「佐世保は言うまでもなく明治22年(1889)佐世保鎮守府が開庁し、まるでゴールドラッシュのように近隣や九州各地から多くの人々が新天地を求めて住み着いた。同時に軍港としての役割も大きく、市街地建設とそれに伴い遊廓や料理屋など貸席業もあちこちにできていた。そこで働く女性たちもまた社会の片隅で生きていかねばならない宿命を持っていた。その歴史も今回明らかにされている。
こうして『佐世保遊里考』で山口氏は念願の思いを一挙に明らかにされた。この世界のことは中々おもてに出すことは至難の業である。多くの女性が苦界に身を沈め、苦しみもがいた時代、特異な世界で必死に生きた女性たち、その日常にふれることもまた、困難なことであったと推察する。しかも、山口氏のこの文は淡々と記述され、女性に対する心優しい気持ちが随所に溢れている」(抜粋:佐世保遊里考…巻頭文「出版を祝う」中島眞澄様)

歴史を、その裏側まで深く学ぶことで、社会的弱者の人権がどう扱われてきたか、どうあるべきかなど、人間の本質にまでせまる興味深い内容の『佐世保遊里考』です。

この本が誕生するに至った始まりは、『月刊虹』(地元佐世保の郷土文芸誌。惜しまれながら2018年休刊)の前社主、川口雅子様と山口氏が、行きつけの飲み屋で、意気投合したのが始まりでした。
山口氏は、月刊虹に「女性哀史 佐世保遊里考」と題して、平成15年から24年まで100回に亘って連載をされたのです。

その原稿をもとにこの歴史的資料を1冊の本に纏めたいと出版を決意されたのが平成27年。
膨大な原稿をA5判350頁にまとめ直し、弊社芸文堂の編集長森山朋二郎が、編集のお手伝いをさせていただき、この度の出版の運びになったという訳です。

佐世保の歴史の一つの側面を分かり易くまとめられた力作であり「佐世保文学賞特別賞」を受賞したのですが、『佐世保遊里考』の在庫は、実は「完売」!
残念ながら、すでに見本以外は無いという状態です。

頒布価格 2000円(税別)
送料含む価格 2500円(税別)
上記の条件で購入を希望される方の声が集まれば、
弊社としても増刷を検討しなくてはならないと思っています。

興味のある方のメッセージをお待ちしております。

※山口日都志先生のメッセージ動画
https://youtu.be/hdtesrs4lCQ