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先々週の金曜日には「コーチング研修」、今度の土曜日には「社員全体研修」と、私たちSK-I Corporationでは、学ぶ機会をなるべく定期的に設けています。
今回の社員全体研修では、2月と3月に合計4日間の中小企業大学校でのマーケティングセミナーに参加してきたCさんとKさんが、講師役を務めての、グループワークをやってくれる予定です。
参加した二人によると、「外部研修だからこそ、向上心を持って参加している、様々な業種の方々との出会いがあり、大きな刺激を受けてきた」そうです。
いつもと違う環境で頑張っている人達との出会いが、気づきを与え、自分の殻を破ってくれそうです。(^^)/
今回のテーマは、『海外バイクツーリング冒険記2回目のスイス編2』
~自分の殻を破って、成長する方法~です!
ぜひ、お読みください!
(‘◇’)ゞ
(この冒険記は、1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)
1986年10月18日土曜
スイスBASELにて、友人マンリーのマンションで目が覚めた。
長距離移動の疲れが出たのか、起きたらすでに昼近かった。
1か月半前、9月3日にフランスの山岳地方で出会った、
スイスのエンデューロ(耐久オフロードバイクレース)4TAKT(フィアタクト=4ストローク)チームBASELの人達との貴重な体験から、学んだことは数多かった。
それは、オートバイの技術や経験に留まらない。
「周りの仲間のレベルが、自分の殻を破って引き上げてくれる」
ということを、何度も何度も実際に痛感!
一緒でなかったら、こんな所は無理!というコースで止まっていると、
スイス人ライダー達は、軽々と難所をクリアしていく!
みんなが出来ているのを見ていると、
僕にも「できそうだ」というイメージが脳に沸いてくる。
そして、実際にその「走り方をマネする」ように走っていくと、
自分の技術が向上したかのように、クリアしてしまえるのだ。
きっと、この事はバイクの技術だけでなく、
すべてのことに通じることだと思う。
だから、
「殻を破って成長したかったら、素晴らしい仲間とチームを組む」
これは、仕事や人生にも、きっと音楽にも通じる真理なのだ。
この日の午後、マンリーと一緒に、コイン洗車場に出かけた。
久しぶりに愛車YAMAHA XT350を洗った。5F(約500円)は高かったが、
北アフリカのアルジェで洗車して以来だったから、
これは必要経費だ。キレイになった!
そして、すぐ近くにあるカイゼルアウグスツのモトクロス場に、
見学に連れていってもらった。オーストリア製KTMや、
日本製YAMAHA YZ、HONDA CR、SUZUKI RM がガンガン走っている。
その中に、KTM500モトクロッサーに乗った鬼のように速いライダーがいた。
マンリーの友人で、なんと昨年のスイスチャンピオンシップで2位だったそうだ。
上手いライダーを見るのは気持ちがイイ!
さらに、ブリアンソンで一緒に過ごした「ローランド」が、
カワサキの公道仕様オフロード車「KLX」に乗ってトレーニングにやってきた。
夜は、チームの皆さんに声かけしてもらって、チームメンバーの「オスキー」の家に集合。
オスキーの愛車はオーストリア製KTM250(2ストローク)。フランスの山々を一緒に駆け巡った友(先輩)だ。
現在、年に3週間の軍事訓練中の「マイケル」も、駆けつけて来てくれた。
スイスは永世中立国だが、「国民皆兵制」に基づく国防力を背景に中立を維持しているのだ。
市民権をもつ男性(現在は女性も任意で参加できる)には、20歳から50歳までの兵役義務があり、初任訓練を受けたあとは、予備役として扱われる。
そして、年齢に応じて一定期間の訓練に参加する義務があるのだ。
オスキーは建設関係の会社のオーナーなので、ハッキリ言ってお金持ちだった。
まだ37歳なのに、なんと庭にプールまである豪邸に住んでいる。
暖炉の火で、フランクフルトを焼いて、ビールで乾杯!最高だ!!
オスキーの奥様は音楽の先生。チェンバロを弾いてくれたり、
ピッコロを吹く子ども達と一緒に、バゼルの伝統音楽を3重奏で聴かせてくれた。
僕もギターを弾いてお返しの演奏。最高に楽しいひと時だった!
フランスの山岳地方で出会いキャンプに招き入れてもらい、
約10日間一緒に過ごした、4TAKTチームBASELのメンバーとの再会を喜び合い、
そして、みんなへの感謝をさらに深めた貴重な一夜だった。
To be continued.