profile profile

『クレーマーから逃げない!スーパーヒーローの話』

10年ほど昔の話になりますが、

「させぼdeまちコン」という1000人規模の婚活イベントを、

2012年から2016年までの5年間開催していました。

 

私は実行委員長を務め頑張っていましたが、5年もイベントをやっていると、

なんらかのクレームやトラブルが起こるものです。

そんな時、まったく逃げずに、正面から笑顔で明るく対応してくださる

スーパーボランティアさんに大いに助けられました。

 

今回のテーマは、

『クレーマーから逃げない!スーパーヒーローの話』です。

是非お読みください。

 

 

「させぼdeまちコン」は、

「市民協働」=市(行政)と民(民間)が協(協力)働(働く)という

まさに、民間の方々と、市役所の方々が、一緒に実行委員会を組織して、

「未婚率への対応」と同時に「交流できる場創り」を目指したイベントでした。

 

男子500人、女子500人の合計1000人が、

市内30数件のレストラン・居酒屋・バーを会場に集います。

 

参加者は3軒の異なるお店を巡り、それぞれのお店で、

異なるグループでの出会いの機会を楽しむという仕組みです。

 

これだけの大きな規模のイベントになると、

いろいろなトラブルが起こります。

 

ある時、ボランティアの女性2名組が、

「もう私たちはあの店の担当は出来ません」

と半べそで泣きついてきました。

お店の方が厳しすぎる方だったようで、

イベント当日なのに「行きたくない」とボイコット状態です。

 

そんな時、スーパーボランティアのNさんが、

「よかよ、おいたちが行ってくっけん!」と

もう一人のスーパーボランティアN2さんを誘って、

持ち場を交代して、その店に行ってくれました。

 

あとで、Nさんに「どうでしたか?」と尋ねると、

「笑顔で一生懸命働いてきたばい!」と

何事もなかったかのように、すがすがしい顔です。

 

 

また、ある時はイベントのフィナーレで事件が起こりました。

 

当時の朝長則男市長にも駆けつけていただいて、

島瀬公園で参加者対象の抽選会を行っていたとき、

参加者以外の大人のカップルが紛れ込んでいたのです。

 

そして、なんと、その紛れ込んでいた大人のカップルに

抽選が当たってしまったのです。

 

司会を務めていた僕は、

「させぼdeまちコン」参加者対象の抽選会ですと、最初に伝えていたはずですが、

その「関係のない大人のカップル」は、

「長い間抽選のために時間をかけて参加していた」

「いまさら参加者だけといわれても納得できない」と

カンカンに怒って、クレーム発生事案となってしまいました。

 

その時、スーパーボランティアのNさんは、

「まかせてください。オイがなんとかします」

「どんなクレームも、誠意をもって40分くらい

お話をしっかり傾聴すれば、だいたいおさまらすけん」

 

と、カンカンになって苦情を言う大人のカップルに

寄り添って話を聞き始めました。

私は、おかげでイベントの進行を続けていましたが、

本当に40分くらい、ずっと苦情を仰っていた

大人のカップルも気が済んだのか、

納得して、参加者用の賞をあきらめて去っていかれたそうです。

 

Nさんは、すこし遅れて打ち上げパーティに駆けつけてくれ、

一緒に美味しいビールで、労をねぎらうことができました。

 

 

このスーパーボランティアさんの名は長嶋大樹さん。

あれから約10年後の今、

佐世保市役所の観光商工部長を務めておられます。

 

トラブルやクレームが起こったとき、

問題から全く逃げることなく正面から向き合って、

自信を持った態度で解決してくださる長嶋さんをみて、

本当に感動したことを覚えています。

 

この時の対応を見て、普段の観光商工部の行政の仕事についても、

どんな課題に対しても、笑顔で楽しみながらしっかりと

推進されていることと確信しています。

 

 

このご縁のおかげもあって、

先週の佐世保ロータリークラブの例会にお招きして、

「佐世保市観光商工政策」について卓話(講演)をいただきました。

 

卓話の要旨を、佐世保ロータリークラブのホームページに掲載しています。

37_0607.pdf (sasebo-rc.jp)

 

佐世保市が観光商工を中心に、

市民協働の気持ちをもって、行政と民間が力を合わせて、

ますます発展することを心から期待しています。

 

メルマガ登録はこちら【毎週水曜配信