只今、ゴールデンウイークの真っ只中ですが、
今回のGWは雨が多い予報となっています。
青空の下で楽しむアウトドアスポーツやバイクは最高ですが、
雨が降ると一変！！まるで修行のようになってしまいます。
最近の天気予報はかなり当たるので、
雨になりそうならバイクには乗りません!(^^)!
しかし、長旅の海外バイクツーリングとなると、
そうはいかず、雨の中も走る羽目になってしまいます。
さて、今回のテーマは、
海外バイクツーリング冒険記フランス編８
『イタリアの山岳を越えて…地中海の楽園モナコへ（その２）』
～備えあれば、きっと憂いなし～
是非、お読みください！！
(‘◇’)ゞ
不定期連載」の海外バイクツーリング冒険記…
…今年８回目となる「連載」の続きをお届けしますm(__)m
（この冒険記は１９８６年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです）
1986年9月8日
スイスのエンデューロチーム「４TAKT TEAM BASEL LAND」
のメンバーと親しくなり、一緒のキャンプで過ごすようになって６日目。
昨日は、マイケルの故障リタイア、ピートのパンク修理と、トラブル続きだったが、
今日は、「地中海の楽園モナコツアー」の２日目だ。
昨日は、トラブルを乗り切った解放感から、
ワインを飲みすぎてしまった( ;∀;)
朝起きて、日本から持参した正露丸を飲んだけど、
お腹の調子が悪くて朝食を食べる気がしない( ;∀;)
しかし、今日のコースもスーパーハードだ。
宿泊地のTENDEを出発して、
Col de Tendeから尾根伝いにMont Bertland、Mont Saccarel、Cime de Marte、
さらにColla Langanに抜けるイタリア山岳オフロードコース。
なんと、これはムッソリーニが作ったという道路を通るコース。
その後、地中海沿いに下りて、風光明媚なコートダジュール、
モンテカルロにたどり着くという計画だ。
このルートは最高だった！
古い要塞の遺跡や、丸っこくて緑と黄土色の素晴らしい景観の岩山の横を通り抜ける、
ハードなガレキと砂利のオフロードだ。
コースは素晴らしいのだが、お腹の調子が悪いので、朝から何も食べていない。
お腹に何も入っていない僕にはハードすぎて、ちょっと疲れてしまった。
途中、Colla Langanで、チームの友人であるオンロードバイクの二人と合流。
Suzuki GSX750Rに乗る「マルコ」と、CB750Fの「ナンシー」だ。
みんなでレストランに入り、イタリア料理をたらふく食す！
お腹の調子が悪くても、とにかく食う！
そしてやっと復活！！
ここからは快適なオンロードを地中海に向かって南下！
コートダジュールの浜で、一時間半ほど日光浴を楽しんだ！
そしてモナコ公国のモンテカルロへ！
なんと、モナコはＴＡＸの無い国！！
所得税がなく、事業税も低く、タックスヘイヴンとして有名なので、
リッチピープルがどんどん集まって、高いビルがひしめき合っている。
モンテカルノカジノが有名で、居住者の30％以上がミリオネアというリッチな国。
山の中ばかり走り回っている僕らには、モナコの景色は新鮮！
しかし、山をバイクで走る格好ではカジノに入ることなど無理！
行ける範囲での、モナコのミニ観光の後は、
バイクを飛ばしてTENDEのホテルに戻ってレストランへ！
チームのみんなの、今夜のレストランでの話題は、
「今後の僕のツーリングプラン」
これをみんなで考えてくれるとは本当に有り難い！！
これから「北アフリカに行きたい！」という僕の目標に対して、
モロッコは盗難の危険があまりにも高く、単独で行くのは止めた方が良いという！
僕も無謀なことはしたくないので、みんなのアドバイスに従って、
フェリーを使って直接アルジェリアか、チュニジアを目指すことにした。
アフリカでは、ガソリンスタンドがあまりないという情報だ。
ガソリンはノーマルタンクでは厳しい！せめて20リットルは欲しい！
しかし、僕のバイクに取り付け可能な、大サイズタンクを見つけるのは難しかった。
そこで、オスキーが5リットルのサブタンクを貸してくれることになった。
荷物のバランスよい積み方、
お金の隠し方（3か所以上に分けて隠す）など、
みんなが親身になって話し合ってアドバイスをくれた。
～備えあれば、きっと憂いなし～
チームのみんなの友情に感謝感激だ。
今は、お腹の調子もすっかり復活！
次なる目的地アフリカを夢見ながら、
レストランでのこの時間はとてもＨＡＰＰＹなひとときだった。
