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教えて!女子短大生の今!

4月初旬に、長崎短期大学の女子学生の皆さんに
「原稿づくりについて教えて欲しい」という、
講義の依頼をいただきました。

持ち時間は90分!
これは「是非、役に立ちたい!」と張り切りましたが、
妻には
「編集部のスタッフにお願いした方が、上手く教えてくれるんじゃない?」
とツッコミを入れられました。(笑)

僕は、「いや!講義予定の4月22日は、編集部は締め切り直前でとても忙しい。
だから僕が教えに行ってくる!!(笑)」とタンカを切って、
編集部のスタッフにも内容を相談しながら、我ながらかなり綿密に準備しました。

準備は万端!
でも問題は、いかにして女子短大生たちの興味を引き出して、
楽しく学んでもらえるかです!!

ツマラナイ授業をして、授業中に退屈な思いをさせたりしたら、
紹介してくれた先生に申し訳が立ちません(;^ω^)

さて、どういう顛末になったのでしょうか!
今回のテーマは、「教えて!女子短大生の今!」

ぜひ、お読みください!
【長崎短期大学:女子短大生の今!】

講義の当日、授業開始30分前に、
地域共生学科・国際コミュニケーションコースのコース長でもある牟田教授の部屋で、
現在の短大生達の学習の様子について、話を伺いました。

今年二十歳を迎える女子学生たちは、
しっかりと自分の意志で学校とコースを選んでここに来たという子ばかり。
高いモチベーションをもって学んでいるという姿勢が伝わってきます。

長崎短期大学は共学なのですが、現在男子生徒の数が少なく、
今回の授業に参加してくれたのは、全員女子学生でした。

昨年度の学生さんたちが作ったホームページを見せていただきビックリ!!
素晴らしい完成度です。
https://njcawesome.education/

このコースは、牟田教授のもと、
英語・中国語・韓国語それぞれ3名の専門の先生が語学指導をし、
さらに動画作成についてもプロの福原氏が講師として指導にあたるという、
至れり尽くせりの体制がとられています。

今年度、2学年の学生達が、
「取材班」・「WEB作成班」・「動画班」の3班に分かれて、
長崎短期大学のPRや、地元させぼの魅力を紹介する
ホームページをつくる活動をスタートされます。

学生たちのスキルを伸ばしつつ、志望校を選ぶ高校生をターゲットに、
学園の魅力をPRし、同時に佐世保という地域もアピールするという狙いです。

そのための「取材・原稿作成・撮影」などについて、
「月刊ならでわ!」などの出版で培ったノウハウを伝授して欲しいというご依頼でした。

今回の講義にあたって、私が自分の中で目標にしたのは、
1:「役に立つ情報」を準備すること
2:「興味と関心」を持たせる工夫をすること
・・・つまり女子短大生を「授業中に寝せない」ことです!
【寝せないぞ!女子学生との戦い】

今回の講義スタート時の「ツカミ」の作戦は、
「痛みを避けて、快楽を得る」という人間の本能をくすぐること。

最初に「楽しく取材して高評価をえられる記事作成のコツ」という『快楽』のテーマ、
次に「これを知らないと、クレームや法的に訴えられる」という『痛み』のテーマを話しました。

特に、イラストや写真の著作権や著作者人格権についての事例にふれると、
法的トラブルに巻き込まれたくない!という『痛みを避ける』本能に直撃したようで、
グッと関心をもって聞いてくれているのがわかりました。

しかし、順調に進んでいた授業の中頃に、眠たいのを必死にガマンし、
グラグラっと揺れている女子学生を発見!
会場の学生に目を合わせながら話し、声を大きくしたり、逆に小さくしたり、
できるだけ抑揚をつけるなど努力しましたが、揺れが止まりません。

そこで、こんな時のために準備していた「実習」を登場させました。

それは、彼女たちがすでに取材して作っていた
「クラスのメンバーを紹介する原稿」を使って、
「13文字のキャッチコピー」をつくる「実習」です。

「自分が取材した」という「自分ごと」の素材をつかって、
「13文字以内」にまとめてキャッチコピーをつくる課題は、効果てき面!

眠そうにしていた女子学生も復活!!
ペンを持って書き始めてくれました。

日本最大のポータルサイトヤフーのYahoo!ニュースの見出しも「13文字」。
瞬時に心を掴んで、クリックしてもらえるように磨き込んだ13文字です。

3つのステップで、「13文字」を「魂の一言」に磨き上げる手法とは・・・
★ステップ1:言葉の棚卸をする(言いたい事を、脳内から全部出して並べてみる)

★ステップ2:「心が動く言葉」を選びだす(キャッチコピー用に、短くまとめる)

★ステップ3: 下記の「5つの方法」で、13文字程度に「たたむ」
1:「たとえ」・・・ありきたりでなく、「意外なものに例える」
2:「数字」・・・「具体的な数字」を入れる
3:「ベネフィット」・・・「相手にとって得すること」が伝わる言葉を入れる
4:「チカラのある言葉」 「最強」「世界一」「神○○」「○○力」など強い言葉を掛け合わせる
5:「?⇒!」最初は?と思わせて、あとで「なるほど!」と思わせる、謎めいたもしくは扇情的な言葉を入れる

※もっと詳しく知りたい方は、下記のおススメ参考図書をどうぞ!

こんな実習にも取り組んでもらいながら、90分間の講義はあっという間に終了しました。

講義終了したその日の夕方、長崎短期大学の牟田教授が、
完成した課題+感想文を、全員分PDFにしてメールで送ってくださいました。
女子短大生からの数々の嬉しいコメントに、かけた時間とエネルギーが報われました。
(*’ω’*)

何かをお願いされた時は、ちょっと無理かな、大変かなと思っても、
必ず自分の身になってくれると思っているので、
できるだけ引き受けるように心がけています。
今回も準備に時間がかかりましたが、やらせていただいて本当に良かったです。
ご縁に感謝!
(参考資料:当日のプログラム概要)
【伝わる『原稿』づくり3つの法則】

1:攻め編:「共感を呼ぶ」情報発信のコツ。
「企画」「テーマの見つけ方」「質問の準備」「まとめ方のコツ」「13文字キャッチコピーの作り方」「写真撮影のコツ」など

2:守り編:「失敗しない」情報発信の心得。
「文体の統一」「話し言葉と書き言葉」「法的トラブルに巻き込まれないために」「著作権・肖像権・商標」「個人情報」など

3:体験編:どうすれば「伝わる媒体」をつくれるか。
体験に基づいて、主にモチベーションと、アプローチの仕方について

おススメの参考図書
「世界最高の話し方」岡本純子著 東洋経済新報社
https://str.toyokeizai.net/books/9784492046777/

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