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「数字で語れる」カッコ良さ!!

先日、ある講師の30分スピーチを聴いていて、
ぐいぐいと引き込まれました!!

そのツカミは、
「長崎県でナンバー1の観光都市は?」という問い。

長崎市、平戸市、そして佐世保市などが候補に挙がります。

フツーに考えると、
「長崎市」という答えになりそうですが・・・

その答えは・・・

なんと私達の街「佐世保市!」がナンバー1。
・・・これは嬉しい!!・・・

そしてパッと、年間観光客数のグラフがスクリーンに映し出されます。
平成23年度までのナンバー1は長崎市の594万人。
(その時佐世保市は571万人)

逆転は、平成24年度!
佐世保市が644万人となりナンバー1に!!
(その時長崎市は595万人)
それ以降も佐世保市が差を拡げながら独走中・・・。

その一番の理由は何でしょうか?

それは、苦難を乗り越えて劇的に復活した、
ハウステンボスによるもの。
「西日本一」から「日本一」へ、そして今や「世界一」をキーワードに
仕掛けるイベントや施設は、大ヒットを連発しています。

直近の佐世保市観光統計で
288万人の観光客を集客したハウステンボスでは、
施設周辺ホテルの満室が続き、
佐世保市内のホテルにもその恩恵が流れているのです。

佐世保市内での宿泊日数の実態調査をみると
平成24年では
1泊のお客様81%に対し、
2泊するお客様が15%だったのですが、
平成24年から26年までの2年間で
1泊のお客様が72%になり、
2泊のお客様は15%から26%までに伸びたというデータも示されました。

2泊が増えているというこの数字は、
ハウステンボス以外の観光地にも
立ち寄る人が増えてきているというコトを
示しているのだと!

その裏付けとして、ハウステンボスの出口調査のデータが示されました。
「九十九島パールシーリゾート」、
「佐世保バーガー」、「九十九島動植物園」への立ち寄り実績が、
平成25年度ほぼ0%~1%だったのが、
平成26年度では、それぞれ6%、8%、1%と
伸びていました。

ここで興味深い数字をもう一つ
全国での観光「認知度」の調査結果について

「佐世保バーガー」を知っている人は、何%
「ハウステンボス」を知っている人は、何%
そして、「九十九島」を知っている人は、何%
だったでしょうか?

結果は・・・

佐世保バーガーを知っている人は、77.3%
ハウステンボスを知っている人は、86.1%
九十九島を知っている人は、残念ながら41.6%

佐世保バーガーや
ハウステンボスの認知度の高さには納得できますが、
九十九島は半分以下の人にしか知られていない!

だから、佐世保市は、
現在九十九島のPRにガッツリ取り組んでいるとの話!!

何をきっかけに、何に力を入れていくべきか、
数字が示してくれています。

今回のスピーチの印象は、
明るく、楽しく、聴衆に質問をしながら
飽きさせない話術で話を進めていくエネルギッシュな面。

そして、質問の回答を
数字を使ったデータで示し、
またその数字から解析した考察を語る論理的な面。

それを交互に使い分けての素晴らしいスピーチで、
楽しく学ばせていただきました。

スピーチの講師は、
佐世保市観光物産振興局 局長 森永博昭様

メルマガの文章だけで、
講演当日の熱気や雰囲気をお伝えすることが
なかなか出来ず、
我ながら文章表現の難しさを再認識しています。

しかし、今回
「数字で語る」事の重要性と説得力のすごさをあらためて実感!!

さらに、蛇足ではありますが、

この「数字で語れる」という事が、
実は、ビジネスの世界でも生き残れるかどうかを
分けると言われています。

もし、あなたの会社や組織が、
某国のファンドに買収をしかけられたとします。

その時、あなたは、
買収した会社から来た、新しい責任者から、
きっと、いろいろな質問を受けることでしょう。

そこで、
リストラに合う側と、
抜擢される側とに選別されることになります。

A あなたの会社に関するあらゆる質問に、
具体的な「数字で答える」ことが出来て
リーダーとして抜擢されるグループ。

B あなたの会社に関するあらゆる質問に、
曖昧な「気持ちで答える」ことしかできず
リストラされてしまうグループ。

かっこ良く、「数字で答えて」
Aのグループに入る準備を、いつでもしておきたいものですね!!

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