profile profile

【体験レポ】AI時代に負けない創造性を! 博多で見つけた「4つの出会い」と、これからのモノづくり

こんにちは。SKIコーポレーションの中村徳裕です。

2026年6月6日、福岡サンパレスにて開催された「九州印刷情報産業展」に行ってきました。

「九州サイン&デザインディスプレイショウ」および「クリエイターズエキシビジョン」も同時開催されており、会場は熱気で溢れていました。

今年のキャッチフレーズは「温故知新」。

AIの波が急速に押し寄せる今、印刷・デザイン業界はどこへ向かうのか?

私の心に深く刺さった「4つの出会い」を通して、これからの時代を生き抜くヒントをレポートします。

ぜひ、お読みください(‘◇’)ゞ

 

◆ 1. 常識を破る「折り紙食器」と、近いうちに商品化?!な最新名刺◆

~奥村印刷株式会社 山田秀生常務のセミナー~

まず私が予約して聴講したのが、富士フイルムさんのゲストとして登壇された、

奥村印刷株式会社・山田常務のセミナーです。これが本当に素晴らしかった!

同社は新聞印刷もできる巨大な「オフセット輪転機」を持つ規模でありながら、

なんと年間50万ケースもの名刺を受注している、名刺ビジネスの巨人でもあります。

 

コロナ禍で名刺交換が激減したどん底の時期に、

山田常務が自宅にこもって毎日折り紙を折りながら開発したのが、

特許商品「折り紙食器(BEAK)」でした。

 

驚きの機能性: A4サイズの紙を折るだけで、

スープやカレー、チキンラーメンまで食べられる!

油にも熱にも強く、水分が一切漏れない。

圧倒的な搬送性: 運ぶ時はただのA4の厚紙なので全くかさばらない。

能登半島地震の際、被災地へ1万枚の食器を送った際の送料は、

なんとわずか15,000円だったそうです。

 

★山田常務に学ぶ「特許(アイデア)を生み出すコツ」★

アイデアを出すときは、あえて「制約を設けること」。

「A4サイズの中で」「糊もハサミも使わず、手だけで組み立てる」

といった厳しいルールを課すことこそが、

他社に真似できない唯一無二の「特許へ繋がる近道」なのだと、

深く感銘を受けました。

セミナー後、真っ先に名刺交換へ並んだ私ですが、

そこでいただいた山田常務の名刺がまた凄かった。

なんと、スマホに「ピッとタッチするだけで、

連絡先が自動登録される」ICチップ付きの名刺だったのです!

後ほど、当社の取引先の商社さんからこの用紙を仕入れられることが判明しました。

SKIコーポレーションでも近々、このスマート名刺を新商品として展開したいと考えていますので、

ぜひご期待ください!

 

◆ 2. AI時代だからこそ「基礎」を磨く、若きクリエイターたち◆

~九州産業大学 芸術学部のブース~

会場を回る中で新鮮なエネルギーを放っていたのが、九州産業大学 芸術学部(ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザイン専攻)の学生たちのブースです。

 

とてもおしゃれなデザインの包装紙サンプルなどをいただいたのですが、そこで彼女たちと「今、世の中めっちゃAIで変わってるよね」というお話をしました。

学生たちの答えは、とても真っ直ぐなものでした。「私たちはAIに頼るのではなく、まずは一からIllustratorを使って、デザインの『基礎』を泥臭く学んでいます」

これを聞いて私は嬉しくなると同時に、「AIの効率性と、一から作り出す基礎力、

どちらもこれからの時代には絶対に必要なんだよな」としみじみ感じました。

たまたまお話しした女の子が、私の地元である「長崎県佐世保市」の出身という嬉しい偶然もあり、

業界の未来を担う若者たちを全力で応援したくなりました。

彼女たちがAIの波に飲み込まれず、自らの創造性を発揮して素晴らしい仕事に出会えるよう、

この場での出会いが将来に繋がることを願っています。

出展という挑戦が、彼女たちの素敵な未来に繋がりますように!

 

◆ 3. 「フォント」が変われば、世界が変わる◆

――フォントメーカー「モリサワ」のブース

続いて、私たちSKIコーポレーションも長年契約し、愛用し続けている日本最大のフォントメーカー「モリサワ」のブースへ。

かつては「写研」というライバルメーカーがありましたが、デジタル(MacやAdobe)の波が押し寄せた際、いち早くデジタルライセンスを許容したモリサワさんが、今や業界ナンバーワンの地位を築いています。

 

これぞまさに、時代を読んだ選択の歴史ですね。アンケートに答えて、ずっしりと重い「分厚い書体見本帳」をいただいたのですが・・・

ここでちょっとした裏話(オチ)を。

モリサワさんの契約では、膨大な種類の美しい書体が使えます。

しかし、フォントのデータは非常に重いため、「使えるから」と、全部の書体をパソコンに入れると、動作が激重(ゲキオモ)になってフリーズします。

結局、プロのデザイナーたちも、たくさんある書体の中から、「自分のお気に入り」を厳選して使っているのが現実なのです(笑)。

ブースでは、同じ文字を使ったポスターでも、フォントを変えるだけでガラリと印象が変わる展示(映画のポスター、ワインの瓶やメニュー表など)があり、文字が持つ「伝える力」の奥深さを改めて実感しました。

 

◆ 4. 福岡の文化を育てる熱い気概◆

~「株式会社FUKRATS」代表・香月薫さんとの出会い~

最後に、デザイナーさんがずらっと並ぶコーナーで、最高に面白い出会いがありました。

広告を一切取らず、2ヶ月に1回、福岡のクリエイターやアート事情、さらに起業家の物語をディープに紹介するフリーペーパー

「Business Story Magazine FUKRATS」を発行している株式会社FUKRATSの代表取締役、香月薫さんです。

発行部数は500部〜1,000部。

なんとあの「TSUTAYA書店」さんなどに置かれているそうです。

最初は「フリーペーパーなんて本屋側にメリットがない」と断られそうだなと思ったそうですが、香月社長の交渉ですんなりと設置が実現。

今では「この冊子を目当てにTSUTAYAさんに通い、ついでに買い物をする」というファンの好循環が生まれているとのこと。

 

なぜ、広告なしでこれだけクオリティの高い冊子を出し続けられるのか?

香月社長に尋ねると、「うちはアートカフェの運営なども行っていて、社員としてカメラマンやライター、アーティストが働いてくれています。だから、その固定費(自社リソース)の中で作っているから大丈夫なんです!」とのこと。

 

福岡の文化を俺たちが育てるんだ、という若きクリエイターたちの熱い雰囲気に、圧倒されてしまいました。

 

結びに、SKIコーポレーションも、文化と表現を発信し続けます!

今回FUKRATSさんから、中身がめちゃくちゃ濃いビジネスストーリーマガジン「FUKRATS」を2冊ずつ(第14号と第20号)いただきました。

さっそく、SKIコーポレーションの2つの応接室にそれぞれ置いておきますので、

弊社に遊びに来られた際はぜひ手に取ってみてください。

「福岡のアートシーンって今、こんなに熱いのか!」と驚かれること間違いなしです。

 

自分たちが手がけている「文化、アート、デザイン、表現」を発信するためのイベント。

本当にこの仕事は面白いし、ここには面白い人たちが集まっているなと、エネルギーをチャージできた最高の一日でした。

 

SKIコーポレーションも、福岡の熱量に負けないよう、

地元佐世保・長崎県北地域からの文化発信に力を入れ、

そして周りで挑戦する人たちを全力で応援していきたいと思っています!

 

それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

SK-i Corporation 中村徳裕

メルマガ登録はこちら【毎週水曜配信