profile profile

― 聞いて驚いた!ウクライナの魅力!!

ウクライナの魅力といえば
ビートルズの歌詞にも登場するほど
昔から美人が多いといわれている土地柄。

ググってみると、美人説には様々な理由があるようですが
もともと美しい民族であったスラブ系の人々が、
度重なる侵略と、それによる混血の結果
遺伝子が混ざり合って美しいウクライナ人になっていった
という説が書いてあります。
・・・ということはイケメンも多いのか?

しかし、陸続きのヨーロッパ大陸では、
領土をめぐっての戦争や併合は
歴史上の話だけではなく、現在も続いている話です。

先日、ウクライナの銀行部門の建て直しを支えるために日本政府から派遣され、
ウクライナで財務大臣顧問をされている田中克氏の話を聞く機会を得ました。

ウクライナの人々は、理数系に強い人が多くとても優秀。
理系の大学生は卒業時にすでに様々なプログラム言語を使いこなしており
ウクライナ人を新卒で採用した日本企業では
最初から即戦力!として活躍しているそうです。

さらに、ウクライナには
世界最大のジェット機をつくった
航空機メーカーのアントノフもあり、
ロシアの宇宙ロケット ソユーズのエンジンも実はウクライナ製。
さらにはロシア軍の空母なども、ウクライナの技術者が設計し
製造しているものが多いそうです。

加えてウクライナ人は、民族的に「長いものにはまかれる」タイプの人が多く、
組織で働く際には、ストライキもしないし従順に従う人が多いとか。
ウクライナへの進出企業で成功している例としては
韓国のサムソンなどがあり、
ギャラクシーはウクライナでも開発製造しているそうです。

そんな優秀な民族なのに、
ウクライナは現在ヨーロッパ最貧国の一つと言われるほど
経済的に困窮しています。
なぜ、
そこまで経済的に困窮してしまっているのか?

ウクライナの財務大臣顧問 田中克氏から聞いてびっくり!
それは、ワイロ体質・コネ体質の国になっているからなのです!

既得権益を握っている勢力がなんでも買収してしまい、
新しい産業や技術革新などは潰されてしまうのだそうです。

カネとコネで人事が決まってしまう社会で
大卒の初任給が月給で2万円ほどしかない状況。
でも前述のように「長いものには巻かれる」タイプが多いウクライナ人は
ストライキやデモなども行いません。

そんな状況の中、今年2019年の春、
ウクライナでは大統領選挙が行われ
ある変化が起きました。

今年の春、新しく選挙で選ばれたゼレンスキー大統領は、
政治の世界の人ではなく、芸人&役者出身の方。
高視聴率をとった政治風刺の番組「国民のしもべ」の主人公として、
大人気を博した人です。

このドラマのストーリーが
高校の教師だった主人公が、現在の賄賂だらけの社会に異論を唱え
政治の腐敗と戦い、ついに大統領となるというもの。

今回、大統領選挙の中で、
彼は「ワイロ体質コネ体質を改める」という公約を掲げ
現実の世界でも見事当選したのです。

その政治手腕には、まだ様々な評価がありますが、
今まで耐えていたウクライナの人々も、
ワイロ&コネ体質にはいい加減嫌気がさして彼を選んだのでしょう。

まだまだ前途多難というイメージのウクライナですが、
優秀な民族で、かつ人件費がまだ圧倒的に安いのです!
日本人は全土で300人ほどしかいないという事も、
見方によってはチャンスかもしれません。

田中氏によると、輸入ビジネスや、工場の進出など
ウクライナなどで事業を展開したい会社には、
日本国・JICAから5千万から1億5千万までの
補助金が用意されているそうです。
なんと出張費にも使えるとのこと。

新しい未知なる世界の話を聞きながら、
「ウクライならでわ!」の発行にチャレンジしてみようかな?
と思った中村でした。
(これはジョークです…)

それにしても、陸続きの国の歴史を知るたびに
島国日本に生まれた有難さをあらためて感じています。

メルマガ登録はこちら【毎週水曜配信