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 ― 本屋さんと、著作権!!

先日、東京に行く機会があり、
東京駅前の巨大書店「丸善 丸の内本店」に入り
ゆっくりとみてきました。

今は、本屋さんに行かなくても、
ネットで「書籍」を便利に買える時代。
それは、目当ての「本」が決まっているときはとても便利です。

しかし僕は、本屋さんの店頭で、
ずらりと並んだ「本」を実際に眺めて、
心惹かれた本を
「手に取って中身をペラペラとめくって」
選ぶという時間が大好きです。

この本屋さんは、丸の内オアゾというお洒落なビルの一角に、
1階から4階までの広大なフロアを設け、
和書約100万冊、洋書約12万冊を在庫する日本最大級の総合書店。

「Book Museum」をテーマに、店内にはカフェや、
文具コーナーなどもあり、見応えがありました。

今回のお目当ては、「デザイン関連書籍コーナー」

私たちのプロダクトやサービスの質を向上させる
ヒントになる専門書が、
壁いっぱいに並んだコーナーがありました。

一緒に行った家族には、
カフェコーナーでゆっくり寛いでいてもらって、
私はじっくりと本棚の前で、
思う存分ペラペラめくって吟味してきました。

今回選んだ中の1冊を紹介します。

それは「デザイナーのための著作権ガイド」

表紙には、「パンダの後ろ姿の写真」が印刷されていて、
キャッチコピーとして
「Q22:許諾を得ずに撮った動物の写真を広告に使っていいのですか?」
と書いてあります。

えっ!それってどうなんだろう!?
動物?動物に肖像権ってあるのだろうか?
と思って、つい中身をペラペラとめくってみた訳です。

答えは
「A22:基本的に、動物には肖像権がないので使用できます
が、日光さる軍団のように
マスメディアで有名になった動物など
顧客吸引力がある動物は、
飼い主や管理者の所有権に基づく使用収益権があるので
許諾が必要な場合が多いでしょう」

…と、法的根拠による結論と、
現実の業界内での慣習などが分かり易く記載されています。

さらに、裏表紙の方には竹久夢二とわかるイラストと
「Q1:竹久夢二のイラストを広告に使っていいのですか?」
という一文があります。

また、つい中身をみてみると
「A1:著作権法で定められている著作権の保護期間が
満了しているので、自由に利用できます」
とありました。
しかし、注意として
「著作者人格権は、著作権の消滅後も
侵害するような行為が禁止されていますので
配慮が必要です」
との解説も記載されています。

このようなQ&Aが56種類!!
どれも、法的根拠による結論と、実際の対応策を、
ひとつの疑問に対して、2頁見開きずつで
詳しく、そして分かり易く解説してあります。

巻頭には、「著作物とは」
というタイトルで、「身の回りにある著作物と著作物でないもの」を
ある事務所の風景の写真を用いて
視覚的に解説してあります。
続いて著作物の種類や言葉の解説、保護期間などが
イラストや表を用いて非常にわかりやすくまとめられていました。

これは、書いたい!と値段を見てびっくり
なんと5,800円(税別)!!

しかし、この内容を知らずに
うっかり著作権違反をしてしまって訴訟などになると
数十万から、へたしたら数百万規模のトラブルに
巻き込まれる可能性もあります。

奮発して購入してきました!!
弊社の参考図書として活用しています。

気になる方はこちらをどうぞ
「デザイナーのための著作権ガイド」
バイ インターナショナル
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/uysr9546/kwqripfrhp46/yyh5fjxy/

丸善 丸の内本店
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/uysr9546/nxh7f9d7m1kl/yyh5fjxy/

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