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― もったいない!…夢の日韓関係

2020年8月20日、
今年度第2回目のさせぼ夢大学講演会を開催しました。

 

新型コロナ感染予防対策にベストを尽くすため

昼夜2部制に分け、講師も二回登壇していただきました。

 

感染予防のための注意・お願い事項を、

開始70分前から10分間隔で

しつこいほど繰り返し伝え続けるなど

通常の4倍以上の時間と手間(自分の体感ですが…)

をかけての開催でした。

 

さて、今回の講師は、

テレビでもおなじみの「コリア・レポート」編集長

辺真一(ピョン・ジンイル)さん。

 

まず、本題の日韓関係の話に入る前にされた、

今、世界中が苦しんでいる新型コロナについて

の話が、非常に印象的でした。

 

韓国では、毎日午前10時に

政府の担当者によるコロナ感染の情報開示がなされ

年代別に事細かなデータまで、発表されているそうです。

 

そのデータによると、韓国での0才から

29才までの感染者のべ5千人のなかで死者はゼロ!

だから、お子さんやお孫さんについては、

あまり不安に思わなくても大丈夫ですよ!と

おっしゃいました。

 

しかし年代が上がるにつれてリスクが増大し、

70代、80代では急激に数字が上がるので注意が必要とのこと。

 

日本では、そのような年代別の正確な数値データが

発表されていないので、同じアジア系感染者の情報として

かなり参考になりました。

 

さて本題は、最悪の底なし沼にはまったような状態の

「日本と韓国の関係」について。

 

なぜ、こんなに悪化してしまっているのか?

 

理想の状態だと、どういうことが期待できるのか?

 

東京で生まれ育ち、韓国にルーツを持つからこそ、

両方の立場に立って考えることができる。

そんな辺真一さんならではの視点で、

分かり易く解説していただきました。

 

慰安婦、徴用工の補償など、

国家間で解決済みの問題が再燃しており

お互いの国民感情も悪化しています。

 

しかし、経済はもちろん、観光や文化面でも

交流の深い隣国同士なのだから

両国の関係が良好であれば、

お互いにウインウインとなる

理想の関係を築くことができるはず。

 

輸送に時間とコストがかからない距離にあり、

ビジネスや観光の絶好の取引相手同志なのに、

本当に「もったいない」のです。

 

また、辺さんは、お互いに、相手のために

絶大な支援を交わしたことがあったのに、

その歴史をみんな忘れてしまっていると嘆かれます。

 

1997年、韓国は経済破綻の危機に直面しました。

その時、韓国を救ったのは日本。

日本の金融支援により韓国は見事に復活したのです。

 

2011年、日本は東日本大震災により甚大な被害を受けましたが、

その時、韓国は日本を救うために、

全国を挙げて日本を救うキャンペーンを行いました。

韓国の新聞に、日本を応援するため

異例の漢字を使った見出しが躍り、

多数の韓国人ボランティアが日本に向かったのです。

 

お互いに不幸な歴史を強調するのではなく、

助け合った歴史も後世に伝え、

感謝し合う気持ちがもっと必要だと感じました。

 

辺さんの大きな夢は、日本と韓国を、

英仏海峡トンネル(ユーロトンネル)のように

海底トンネルでつなぐこと。

日本には世界的にも評価の高い海底トンネルの技術があり、

そこにリニアモーターカーを走らせれば両国は90分でつながる!

実現すれば、もっと世界中から旅行に来てもらえるエリアになる。

必然的に貿易も増える。

 

こんな夢を、未来志向で両国民にアピールすべきだというのが

辺さんの主張です。

 

今の最悪の日韓関係はもったいなさすぎる。

争っている場合ではない!

このままでは両方がジリ貧になると

警鐘を鳴らされる辺さんに共感!!

 

辺さんには、両国の未来に向けて、

前向きな発信を続けていただきたいと

心から願っています。

 

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