

■ 奈良で出会った人と文化
先週末の金・土・日の3日間、友人や家族と一緒に奈良旅行に行ってきました。
今回の旅のテーマは、「現地の人とつながること」。
奈良をもっと深く知り、味わい、楽しむ──
そんな体験を目的に、大阪在住の友人Mさんのご縁で、現地の方々にたくさんお世話になりました。
例えば、東大寺では幹部の方に直接ご案内いただき、
満開の桜が美しい境内で、教科書よりも深いストーリーや、
復興の歴史まで聞かせていただき、非常に学びの多い旅になりました。
今回のテーマは、
『勝負をつけるか、つけないか』~まちづくりイベントの方向性を考える旅~
です。ぜひお読みください。
(‘◇’)ゞ
■ 「バサラ祭り」の情熱に触れて
旅の途中、YOSAKOIさせぼ祭り実行委員のI君も一緒だったこともあり、
Mさんのお声かけで、奈良で1999年から開催されている「バサラ祭り」の幹部
「特定非営利活動法人 バサラ衆」の皆さんと交流の場を持つことができました。
「バサラ衆」のメンバーは、理事長で創業120余年のかまぼこ製造販売業の社長Uさん、記念委員会委員長も務めた奈良県職員Mさん、お洒落なコピーライターYさん、建築士のKさん、奈良県ビジターズビューローのYさん、さらにMC担当の素敵な女性、総勢6名の皆さん。
熱い語らいを交わす中で、それぞれの地域の祭りに込める思いや課題、そしてビジョンを共有し、大変刺激を受けました。
■ 勝負を「つける」YOSAKOIさせぼ祭り、「つけない」バサラ祭り
印象的だったのは、「バサラ祭り」と「YOSAKOIさせぼ祭り」の最大の違い
──それは「勝負をつけるか、つけないか」でした。
「YOSAKOIさせぼ祭り」では、予選・決勝を経て、最終的に「大賞」を決めます。
総出場130チームのうち約70チームが審査にエントリー、
決勝となるファイナルステージには16チームが進出。
努力と工夫を重ねた演舞は、観客に大きな感動を届け、
勝負につきものの踊り子の「涙」がイベントを一層熱くします。
一方、「バサラ祭り」は、東大寺や春日大社といった神聖な場での「奉納踊り」。
そこでは勝ち負けをつけることはせず、
「誰も敗者を出さない」ことにこだわりがあります。
神様・仏様の前で競うことへの葛藤を乗り越え、
「勝負しない」という祭りの形を選ばれたのです。
実はバサラ祭りも、初期の10年間はコンテスト形式だったとのこと。
ですが、東大寺での開催が実現した10年目を機に、
「奉納」という本来の在り方に立ち返ったという話は、とても印象的でした。
■ 違いを認め合い、学び合う
大賞を目指して競い合う「YOSAKOIさせぼ祭り」。
勝ち負けを排し、祈りの場で踊る「バサラ祭り」。
どちらが正しいかではなく、それぞれの地域の歴史・文化・価値観に根ざした「まちづくりのかたち」だと感じました。
私たちの祭りには、勝負があるからこそ、遠方からの参加者が集い、真剣勝負に挑みます。その熱気が、観る人に感動を届け、地域を元気にします。
一方、バサラ祭りのような、派手な格好で騒ぎながらも、祈りを込めた祭りのあり方にも、また違った意味での豊かさがあります。
■ まちを元気にするために
私たちが祭りを続けているのは、「明るく豊かなまちづくり」のため。
26年間、実行委員として表も裏も関わってきた中で、祭りが人を育て、まちを育ててきたことを実感しています。
今は若手の育成にも力を入れていて、MCなどの表舞台に新しい世代が立てるよう応援しています。私自身も、元気な限り、できることを続けていきたいと思っています。
■ 今年の開催予定
バサラ祭り:毎年8月終盤の土日開催。2025年8月30日(土)~31日(日)
(※上記はあくまでも予定です 事前に確認されることをおすすめします)
YOSAKOIさせぼ祭り:2025年10月17日(金)~19日(日)の3日間開催予定です!
たくさんの感動と楽しさ溢れるお祭りを目指して、実行委員一同、一生懸命準備を進めています。どうぞご期待ください!
バサラ祭り
http://www.basaramatsuri.com/top.html
YOSAKOIさせぼ祭り