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よさこいの舞台裏(後編)!感動の頂点と、私たちが「地方」で祭りを作る理由 〜北九州市立大「灯炎」の快挙、舞台裏のバトンタッチ、そして若者たちと創る未来〜

こんにちは、SKIコーポレーションの中村徳裕です。

昨日の前編に引き続き、第28回『YOSAKOIさせぼ祭り』の熱い舞台裏と、

そこから見えてきた「地方で生きる私たちの心意気」をお届けいたします。

ぜひ、お読みください(‘◇’)ゞ

 

◆  北九州市立大「灯炎」の快挙!

人の心を動かす「本物の表現」とは・・・

迎えた本戦、名だたる強豪チームがひしめく中で「青春グランプリ」と

「本戦大賞」のダブル受賞という歴史的快挙を成し遂げたのは、

『北九州市立大学 灯炎(とうえん)』の皆さんでした。

彼らの演舞は、ただ踊りの技術が揃っているだけではありませんでした。

大道具を大胆に駆使し、まるで舞台演劇やミュージカルを観ているかのように

次々と情景が変わる圧巻の構成と、視界を埋め尽くす大旗の迫力。

※ 第28回YOSAKOIさせぼ祭り「大賞」に輝いた「北九州市立大学 灯炎」

 

◆ 新審査委員長を務めた映画監督の横尾初喜さんが、

「役者自身が役になりきって涙を流すほど心を動かしていなければ、

観客の心を動かすことは絶対にできない」 と熱く語っておられました。

まさに灯炎の学生たちの魂が爆発した演舞は、

会場中を鳥肌が立つほどの感動で包み込みました。

伝統を受け継ぎながらも、失敗を恐れず新しい演出へ進化し続けることの大切さを、

若者たちから教えられた瞬間でした。

 

※「高知市長賞」&「敢闘賞」を獲得した地元佐世保の「一喜一遊」

 

◆ 舞台裏のドタバタ劇!阿吽の呼吸で繋いだMCの魂

一方、私が担当したファイナルステージの舞台裏は、まさに戦場でした(笑)。

宮島大典市長のスピーチが続く中、審査結果はまだ届きません!

伝令もいない中、私は何度も舞台裏へ猛ダッシュ!

スタッフが走ってようやく届けてくれたのは、なんと折り目のない「A3用紙」。

「これじゃステージで持てない!文字が消えないところで二つに折って!」と叫び、

ステージ袖で紙を折り曲げてもらい、ステージに飛び出しました。

十分な下読みの時間もない極限状態。

しかし、長年苦楽を共にしてきたパートナーの諸岡なほ子さんと、

阿吽の呼吸でお互いの原稿を指さし、教え合いながら乗り切ることができました。

※ファイナルステージを運営した仲間たち!(メンバーのほんの一部ですが・・・)

 

また、今年のステージでは次世代を担う26歳の若手MC・大水陸渡くんも大活躍!

「ノリさんの代わりはいませんよ」と温かい言葉をいただくこともありますが、

28年かけて積み上げてきた熱いスピリットを、

こうして頼もしい次の世代へバトンタッチしていく準備も着々と進んでいます。

 

◆ ギリギリの予算とボランティア——それでも私たちが続ける理由

華やかなステージの裏で、今のお祭りは物価高や人件費の高騰、

協賛金集めの難しさなど、かつてない厳しい現実にも直面しています。

実行委員会のメンバーは全員が手弁当のボランティア。

一生懸命協賛集めに奔走し、削れる予算を必死に工夫し、

文字通り懸命にお祭りを支えています。

 

お祭りが終わった深夜、片付けを終えた若い実行委員たちと語り合いました。

彼らと話していると、時折ふとこんな不安が垣間見えることがあります。

「自分たちはこのまま地方(佐世保)に残って、

ずっと頑張っていて大丈夫なんだろうか……?」

確かに経済や税収の余力にはあまりにも大きな差があります。

経済合理性や利便性だけを見れば、

東京などの大都市の方が圧倒的に有利。

それが、今地方で頑張っている若者の

心の隅にくすぶっているように感じるのです。

 

しかし、だからと言って若者がみんな都会へ出ていってしまえば、

地方は衰退するばかりです。

※海上自衛隊倉島岸壁会場で踊る、ハウステンボスナイト大賞を獲得した「旅鳥」

撮影:海上自衛隊 護衛艦「さわぎり」

 

◆ 結びに:政治任せにしない!自分たちの手で「地方の幸せ」を創り出そう

私は、この格差や不安をただ政治家や行政のせいにして嘆いていても

何も始まらないと思っています。

かつて長崎の波佐見町が、町民や経営者たちが自ら「朝会」を開いて対話を重ね、

波佐見焼を全国ブランドへと押し上げたように、

私たち民間の一人ひとりが主役となり、

行政を巻き込んでムーブメントを起こしていくことこそが大切なのではないでしょうか。

 

佐世保には、奇跡とも呼べるほどの美しい海と自然があります。

顔と顔が見え、お互いに助け合える温かいコミュニティの規模感があります。

そして何より、手作りの軽トラを汗だくで押し、

何万人もの人々を本気で感動させられる「お祭りの魂」があります。

 

「地方だからこそ味わえる、かけがえのない豊かな幸せがある」

大人の私たちがその誇りを言葉と行動で示し、

若い世代が安心して未来を描ける持続可能な仕組み

(例えば、会員制の支援組織や、朝の作戦会議など)を整えていくこと。

それこそが、28年目を終えた私たちが、

これから迎える30周年へ向けて果たすべき責任だと決意しています。

 

来年もまた、熱い笑顔で全国の踊り子やお客様と再会できるよう、

このYOSAKOIさせぼ祭りを仲間と皆で頑張り続けたいと思っています!

2日間にわたり最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

SKIコーポレーション 中村徳裕

 

今年のYOSAKOIさせぼ祭りの結果報告はコチラ

https://yosa.jp/

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