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自力か?!他力か?!!

最近、素晴らしいV字回復の業績で注目されている
地元佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」。

その経営に、これまで激しい浮き沈みがあったことは、
皆様ご存じのことと思います。

様々な個性をもつ、歴代8人の社長に、
ずっと仕え続けた取締役のお話を、
間近に聞く機会を得ました!!

その最初のトピックは
「自力か?!他力か?!!」というテーマ

◆自力で!自己完結で経営するスタイル。

◆他力で!他人の力を借りて経営するスタイル。

どちらが正解なのでしょう??

以前のハウステンボスのスタイルは、
様々なアトラクションや、テーマパークを持ちながら
その企画、運営を原則として全て自力で賄うスタイル。

それぞれのアトラクションの専門家ではないので、
成果が上がらないだけでなく
大きなコストがかかっていたのです。

現在のハウステンボスは、
徹底的に他人の力を借り、活用するスタイル。

例えば、現在人気を集めている
巨大な白い「観覧車」。

「観覧車」でのビジネスを展開したい「企業家」が
「投資家」の「資金」を用意し、
「専門」の「運営スタッフ」を組織して、
ハウステンボスから土地と営業権を借りてビジネスを展開しています。

「観覧車」ビジネスの「企業家」にとっては、
圧倒的な集客力のあるハウステンボスで
営業できるというWIN

ハウステンボスにとっては、
他人の資本で、専門家による運営を任せられて、
リスクを極端に減少させられるというWIN

来場者にとっては、
ハウステンボスの魅力をアップさせる新しい施設が
どんどん増設されるので、何度行っても楽しめるというWIN

観覧車の売上収入は「観覧車の企業家」のものになりますが、

ハウステンボスにとっては、集客力が大幅にアップすることにより、
「入場料収入」「お土産売上」など
増収増益の源が増えることになるのです。

まさに、究極のWIN-WINのビジネスモデルです。

ちなみに、
ハウステンボスが会社更生法を適用することに
なってしまった2003年と、
過去最高の利益を計上した2014年を比較すると
「売上と、入場者数」は、
何と「ほぼ同じ」なのだそうです!

それなのに、2003年は46億円の赤字。
対して2014年は73億円の黒字。

この差は、実質85億円もの経費削減によるものだそうです。

昔は、自社で企画し、かなりのコストをかけて、
運営していた「自力スタイル」。

現在は、専門家による企画で、他人の資本で、
専門家が効率よく運営している「他力スタイル」。

この変化が、大幅なコストダウンと、
魅力ある施設を、大胆なスピードでどんどん追加していける
魔法のようなハウステンボス経営の
秘密の一つのようです。

この話をしてくださったのは、
ハウステンボス開業の2年前から長崎オランダ村に勤務し、
ハウステンボスで取締役として激動の時代を駆け抜け、
現在、ハウステンボス・技術センター株式会社で、
取締役 営業企画室 室長を務める鶴田修一様。

鶴田氏の、「自力か?他力か?」という着眼点は、
私達の日々のビジネスにも、
大いに応用できる大切な視点ですね。

専門家と組んで、リスクを低減し、
専門家の力で、効率よく運営。

私達自身が、それぞれの得意分野で専門家になり、
お客さまに貢献するということも目標です。

そして、私達も、専門家の力を借りて、
効率良く、リスクやコストを低減して、
大きな成果を手にしていきたいと思います!!

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