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『バイク事故で腕を失った、奇跡のヴァイオリニスト』 ~あきらめない心で「幸せ」を掴む~

先週6月22日土曜日、

元パラリンピック競泳日本代表、日本人初の義手の看護師、

義手のヴァイオリニスト 伊藤真波さんを講師に迎えて、

「いのちかがやく講演会」が、アルカスSASEBO大ホールで開催されました。

 

伊藤さんが片腕を失ったのは、看護学生だった20歳の時。

「オートバイ事故」によるものでした。

バイク乗りの僕は、バイクの楽しさと同時に、怖さも自覚しているつもりでしたが、

伊藤さんの受けられた筆舌に尽くしがたい苦しい体験に大きな衝撃を受けました。

 

そこから「あきらめない心」で復学し、日本人初の義手の看護師となり、

競泳というスポーツに挑戦してパラリンピックに2大会出場。

さらに、専用の義手を使いこなして、義手のヴァイオリニストとして

東京2020パラリンピックの開会式で演奏者を務められるなど、

数々の困難を乗り越えてこられた伊藤さんの話に、

命を輝かせる大きなエネルギーを感じました。

 

今回のテーマは、

『バイク事故で腕を失った、奇跡のヴァイオリニスト』

~あきらめない心で「幸せ」を掴む~です

ぜひお読みください

(‘◇’)ゞ

 

伊藤さんが、腕を失うことになろうとは考えもしなかった中学校2年生の時、

学校はとんでもないほど荒れていたそうです。

周りの友人も、彼女自身も「一生懸命にやることはダサイ」

「勉強なんてしないのがカッコいい」という考え方に染まり、

勉強も200人中下から数えて何番目?くらいの酷さでした。

 

そんな時に、一般企業を辞め、

教師になる夢のために学校に入り直し、免許をとって、

30歳で新任の教師になった、

「熱血先生」が着任してきたそうです。

 

彼は、荒れた生徒たちに、どんなに馬鹿にされようとも、

どんなに反抗されようとも、

強い信念を持って、一人ひとりに向き合って、

その生徒がより良い未来に進めるよう、

心から励ましてくれる先生だったのです。

 

最初は反発していた伊藤さんも、

「頑張っているオトナを初めて見た」と思ったそうです。

そして心が動いたそうです。

 

「この先生に喜んでもらいたい」と

「自らの動機が芽生え」、

英語の勉強に取り組み続けて、

なんと英語で200人中一番を取ったそうです。

 

その後、彼女は、20歳の時に、バイク事故で利き腕を失います。

そんな最大の逆境の中にあっても

「あきらめない心」を持ち、努力を続けて、

見事に立ち直り、日本人初の義手の看護師になり、

パラリンピック競泳日本代表に選ばれ、

義手のヴァイオリニストとして

「東京パラリンピックの開会式での奏者」に選ばれるほどの人になったのです。

 

伊藤さんに、大きな影響を与え、

「あきらめない心」「一生懸命できる心根」をもつ人格を育てたのは、

この熱血先生。この先生と過ごした貴重な時間だったのです。

 

先生が、子どもに、そして生徒に与える影響の大きさを、

あらためて伝えてくれるエピソードでした。

 

講演の中では、伊藤さんがバイクに乗ることに、全力で反対していたお母様が、

事故後に懸命に看病された話。

そして、バイク乗りだったお父様が、

「真波が腕を失ったのは自分のせいだ」と嘆き、

バイクを処分されたという話など、

バイク乗りの僕としては、本当に耳が痛い話でした。

 

 

実は、僕の妹が、バイクの免許を取得したばかりの頃、

一緒にツーリングしている時に、前を走っていた妹が、

カーブを曲がり切れずに、対向車線には大きく

はみ出してしまうという経験をしました。

 

その時、僕は、妹に、

「もし対向車が来ていたら、命に係わる事故になっていた。

今回は神様が助けてくれたけど、

これはこの時点でバイクを辞めるべきだ」と

バイクを辞めるよう必死で説得し、妹はバイクを売却しました。

 

今、思い出してもゾッとする出来事でした。

 

そんな僕ですが、

今でもバイクだからこそ手にできる

「自分自身と一体化したような自由な操縦感覚」。

 

雨に濡れるし、暑くて寒いですが、

「その季節や自然や風をダイレクトに感じられる感覚」。

 

荷物も積みにくいし、生身むき出しですが、

「だからこそ、土地の人や、同じ旅人と親しくなりやすい」

これはバイク乗りの特権だと思っています。

 

危険を自覚し、安全のために、愛車を大切に手入れ整備して、

ヘルメットに加えて、「胸や背中の安全ガード」など

多少面倒でも「安全装備を装着」して、

万全の注意を払いながら、

今もバイクに乗ることを楽しんでいます。

 

ちなみに、させぼ夢大学の講師にも招いた

東北大学の川島隆太教授は、

ヤマハ発動機と一緒に、「二輪乗車と脳の活性化」についての

研究結果を発表しておられます。

自動二輪の運転が、脳機能に与える影響を2か月にわたる実験で検証し、

「記憶力・空間認識力」が上がり、

「ストレスが軽減して精神的に良い状態に変移」することが証明されたそうです。

https://response.jp/article/2009/03/04/121266.html

 

 

今回、多くの講演会参加者の方々とともに、

伊藤真波さんの「あきらめない心」のお話に感動し涙しました。

 

そして伊藤さんの話は、僕のライディングに、集中力と注意力を高めて

安全性を高めるという影響を与えてくださったと解釈しています。

 

伊藤さんに、「あきらめない心」で、

「いのちを輝かせていきたい」というエネルギーを頂いた

貴重な時間に感謝しています。

 

 

というわけで、僕とバイクのお話も続いていきます。

To be continued.

 

 

伊藤真波さんの講演でのお話…ご参考

https://www.jpower.co.jp/ge/76/opinion/index01.html

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