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『海外バイクツーリング冒険記(スウェーデン編)』 ~北欧に移住した友人を訪ねて~ …ヨカねー♡スウェーデン事情!!…

「不定期連載」の海外バイクツーリング冒険記…

のはずが…コロナのために「連載」が続いています(笑)

 

今回はスウェーデン編です。

 

1986年当時の日記とアルバムより・・・

 

今回の旅の目的地の一つが、親友「みっちゃん」が暮らす

スウェーデンのストックホルム。

 

北欧に住む友人の家を訪ねて、

その国の事情を聴くことができるというのは、

とてもラッキーでした。

 

今回のテーマは、

『海外バイクツーリング冒険記(スウェーデン編)』

~北欧に移住した友人を訪ねて~

…ヨカねー♡スウェーデン事情!!…

 

ぜひ、今回もお読みください。

 

(‘◇’)ゞ

 

1986年8月16日 晴れと雨

 

デンマークの都、コペンハーゲンのベラホイYHで目を覚ますと、晴れている!

やった!!と思って外に出た。

しかし、北欧の空を見ると、今は晴れていても、

信用しないほうが良さそうな予感がした。

 

コペンハーゲンの街で、城の一つでも観光して、

有名な人魚の像でも見てから出発しようと思っていたところ、

なんとイキナリ雨!さらに雷!!

あわてて雨宿りだ。

 

日本から持ってきたカッパは、何度もずぶぬれになって痛んでしまい、

土砂降りの雨には通用しない。こんな時には、雨宿りするしかない。

カッパは健康に影響するので、絶対にいいものを持ってくるべきだったと痛感。

 

城も人魚の像もあきらめて、

スウェーデン行のフェリーの港「ヘルシンガー」に向かった。

 

旅の愛車YAMAHA XT350号の走行距離は1700キロ。

そろそろ慣らし運転が終わったところで、オイルとオイルフィルター交換のタイミングだ。

北欧では土日は徹底して「休日」なので、

YAMAHAのディーラーも、街のバイク屋さんも全部閉まっている。

仕方なく、途中のガソリンスタンドでGULFブランドのオイルを購入し、

明日の朝、自分で交換することにした。

 

デンマークのヘルシンガーからスウェーデン行のフェリーは2社が運航。

どちらも65クロネ(約1,300円)と同じ値段。

バイクの僕は、街から遠い方のフェリーが空いているだろうと、そちらに向かった。

 

フェリーはたったの25分でスウェーデンに着く。

週末で両替できない可能性がある!と考えたら慌ててしまい、

船内の両替所で、約17,000円分のオランダギルダーを、

スウェーデンクロネに両替した。

フェリーの上では両替のレートは悪いはずだが、しかたがなかった。

 

スウェーデンに着いて、E4からE6のルートでHALMSTADへ向かう。

途中また雨に降られて、ガード下で雨宿りするはめになった。

レストハウスに移動して、休んでいるうちに雨も上がり晴れてきた。

そうこうしているうちに、

僕の旅のテーマである「田舎道・無舗装路・林道」を発見!!

 

もう17時を過ぎていたけど、北欧の夏はものすごく長い。

なんと21時くらいまでは明るいのだ。

ダートロードの林道ツーリングに挑戦することにした。

 

完璧に平らに仕上げてあるダートの林道は、まるで舗装路のように走りやすい。

80キロ出しても不安は無い。なんとこの道をベンツも飛ばしていた。

木漏れ日のさす森の中を駆け抜けて、牧場の中を走る道を通って

約10キロ走ったところで舗装路に出た。

本当に美しいオフロードで高速ライディングを楽しめた。

 

暗くなる前に、HALMSTADのユースホステルにチェックイン。

しばらくしたら、また雨が降り出した。

北欧の夏の天気は、本当に不安定だ・・・。

 

 

1986年8月17日 晴れと雨

 

親友「みっちゃん」の住むストックホルムへ、

今日中に着くぞ!と目標を立てた。

 

携帯電話もない時代。

「だいたいこの時期に行くよ」と連絡はしていたのだが、

ちゃんと日時を約束しているわけではないので、一抹の不安はある。

とにかく目指すしかない。

 

晴れた青空と、強烈な雨を交互に繰り返す天気には、

本当に参った。とにかく本当に寒い。

 

スウェーデンの夏の気候はこんなものらしく、

朝は10度まで下がり、昼でも15度から20度くらい。(当時の気候)

 

「みっちゃん」に暖かいセーターと、モモヒキを借りるしかない!

ストックホルムで「みっちゃん」に会って、

バイクだけでなく、自分の整備もしたい気分だ。

 

とにかく今日は、途中の美しい湖や島の景色はあきらめて、

高速の雨天ガマン大会だと覚悟して、1日500キロメートル走行の強行軍だ。

 

やっと雨が止んだと思っても、車が巻き上げる路面の水がものすごい。

ゴーグルはすぐ曇るし、寒いし、とにかくガマンのツーリングだ。

 

しかし、愛車YAMAHA XT350は快調に頑張ってくれる。

ハーフスロットルで6千回転まで伸びるし、

時速115キロで楽々クルージングしてくれる。

 

途中2回の雨宿り休憩をしただけで、お尻が痛いのをガマンしながら

ストックホルムを目指して走り続けて、夜21時30分にやっと到着した。

 

地図を見ながら「みっちゃん」の住まいがあるはずの

「シャルホウブスガッタン通り」を探すが、また道に迷ってしまった。

 

道を歩いてきた男の人に尋ねると、

なんと親切に、「みっちゃん」のアパートまで連れて行ってくれた。

スウェーデンの人の親切に感謝だ。

 

住んでいるはずのアパートについたが、

入り口の表札と呼び鈴ボタンのところに「みっちゃん」の名前が無い!

 

止む無く、迷惑をかえりみず、呼び鈴ボタンを上から順番に押してみた!!

(*_*;

 

すると、返事はなかったが、マンションの入り口のドアが開く音がした。

 

中に入ってみると、日本のマンションとは違う感じだったので、

ビビりながら、階段を上った。

 

階段の途中で、やっと「みっちゃん」の名前を見つけた。

トントンとドアをノックした。

 

すると、なんと!

中から「みっちゃん」が出てきてくれた!!

 

なんてラッキーなんだ。アバウトな連絡だけで

アポなしで突然訪ねて会えるとは!

しかも、「みっちゃん」が夕食につくっていた

「カレーライス」をご馳走になれた。サイコーに旨かった!!

 

この夜は、「みっちゃん」が移住したスウェーデンのお国事情の話に聞き入った。

 

「みっちゃん」は、僕の白南風小学校・山澄中学校・佐世保南高校の同級生だ。

 

最初の就職先は、日本の大手電機メーカーの通信関係の子会社だった。

そこからスウェーデンに出張に来ていたのだ。

出張を繰り返しているうちに、スウェーデンの電話関係の企業に誘われて、

海外移住を決めた。

 

その後、日本の会社を辞めて、スウェーデンのワーキングビザが発給されるまでの間、

「みっちゃん」は僕の家に居候(いそうろう)していたのだ。

ビザはなかなか発給されず待たされて、その間なんと半年以上。

 

僕の家は、僕と妹二人の3人で借りた東京都杉並区井荻の古い一軒家。

佐世保の仲間が良く集まっていたこの家の通称は「リトル佐世保」だった。(笑)

 

 

「みっちゃん」の話を聴いていると、スウェーデンはすごい国だ。

仕事は朝早く7時ころに始まる。

なんと夕方3時には仕事が終わるのだ。

夏は夜10時までは明るいので、毎日遊びにいける。

 

しかも残業はほとんどない。残業しても税金でガッポリとられてしまうのだそう。

もっとも、冬は午後3時には暗くなるそうなので、

この労働時間は、冬の日照時間に合わせたと考えると合点がいく。

 

税金は高いし、物価も高いけど、社会福祉は完璧なので、

老後も定年の年の年収(月収)を、そのまま死ぬまでもらえるそうなので、

貯金はする必要がない。

みんなお金とヒマがあったら海外旅行に行っているそうだ。

(当時の話です)

 

さらに、なぜかスウェーデンには美人が多い!

というより、美人でない人がいないという印象。

この国では、結婚するとカンタンに永住権をもらえるらしい。

 

そうではない独身の場合は、外国人が労働許可をもらうのは本当に難しく、

「みっちゃん」のように労働許可がおりるのは、珍しいことらしい。

 

さて、「みっちゃん」はその後、スウェーデン美人と出会うことはできたのでしょうか?

そして、現在のスウェーデンは、どのように変わっているのでしょうか?

続きは次回のメルマガで…

TO BE CONTINUED

 

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