「ドーナツのような形の、17色の綺麗なバッジ!」
背広の左胸に着けているビジネスマンを良く見ますよね!
エスディージーズ:持続可能な開発目標
SDGs (Sustainable Development Goals)
のバッジです!
なんとなく、地球環境がこのままでは持たないぞ!
だから、地球環境が「持続可能な開発目標」を、世界中で共有して、
次の世代につなぐことのできる社会にしなければならないのだ!!
…というようなことを、漠然とイメージしていましたが、
正直言って、「SDGs」って「難しい」という
先入観を持っていました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
(井上ひさしさんの言葉)
こんな風に、「SDGs」を解説してくれる人がいたらいいなと思っていました。
すると、なんと先週の火曜日に、そんな人の講演を聴くことができたのです。
3か月ぶりに再開された経済同友会に招かれた講師は、
「福岡テンジン大学」学長の岩永真一氏。
テーマは、「SDGs×経営戦略が中小企業の未来を変える」
でした。
◆3ステップで始める「SDGs」
講演の冒頭に、「SDGs」というと、
いろいろと難しいという印象を持たれている方が多いようですが、
シンプルに考えましょう!
次の3ステップで始めてください!!と切り出されました。
ステップ1 : 最初に、発表・宣言する
「当社はSDGsやります!」と宣言する。
…とりあえず、当社もすぐ宣言したいと思います!!
ステップ2 : 次に人事に手を付ける。
人事に「ダイバーシティ」を取り入れる。
(多様な人材を積極的に取り入れる)
…は、すでに当社でもやっているつもりですが、もっと頑張ります。
3:そして戦略は、
「学習する組織を育てる」
…やっぱり、学習する必要があるのですね・・・
このように、シンプルに3つのステップで説明されると
とにかく取り組みを始めることはできそうです。
とりあえず、「色の綺麗なバッジ」も注文しました!
さて、「SDGs」とは、2015年9月の国連サミットで定めた
「2030年までのアジェンダ」のこと。
なんと、人類史上始まって以来初めて!!
「全人類が合意」した目標なのだそうです。
SDGsでは、人間の社会は、地球環境に支えられている
ということが基本になっています。
SDGsとは、世代を超えてすべての人が、
自分らしく・より良く生きられる目標です。
そして、基本的人権と、人間の尊厳、
男女及び「大小」各国が同権であるとされています。
◆インターネットが変えた「社会のスケール」!
…貢献すべき「地域社会」が「地球規模の社会」に!!
ところで、いろんな会社の「企業理念」を見ると、
「地域社会」に貢献するとよく書かれています・・・
その「地域社会」の範囲を「どこからどこまで」なのか?
と考えることが大切なのだそうです。
実は、今の「地域社会」の定義は、
インターネットのおかげで、
「地方規模」から、「地球規模」に拡大しているのです。
だから、佐世保という地元だけに社会貢献していたのでは、
過去のスケールになってしまいます。
地方の中小企業であっても、
「地域社会」の定義は、「地球規模」としなければならない時代となりました。
「企業の優秀さ」も、「拡張された地球規模の世界」から
評価されるのです。
「情報はすべてインターネットで紐づいている」ので、
ローカルの情報も、瞬く間に世界に拡がる!と考える必要があります。
先日のオリンピック委員会での、前会長の女性蔑視の発言が、
一夜にして世界中で炎上した事でも、その広がり方は想像できると思います。
ここは、当社でも発想を広げて、
自分の「地域社会」の概念を再設定して、
「地球規模の社会」に貢献するようにリセットしたいと思います。
◆「SDGs前」と「SDGs後」で変わる評価の基準
「SDGs前」は、つながっている社会は限定的でした。
「大量生産」「売上拡大」「株主還元」「大量雇用」
といった「財務情報」にできる判断基準で評価されていました。
「SDGs後」は、全世界とリアルタイムに、
より高解像度でつながった社会になりました。
「ダイバーシティ」「格差是正」「循環型」「持続可能」
といった「数値目標にしにくい」判断基準で評価されるそうです。
その結果、「ヒト・モノ・カネ・情報」のうち
特に「カネ」の動きが、「SDGs」を意識して変わってきています。
環境や社会への配慮をしているか!?
従業員の能力や、生活水準の向上に投資しているか!?
成長投資をしているか!?
そういうことが「投資する先を選択」する際に
問われる時代になったのです。
なにか難しそうですが、地方の中小企業でも、
やれることがいろいろとありそうだと、
前向きに考えたいと思っています。
◆「SDGs後」の消費者と求職者の視点
1:PR/広告/営業は、「SDGs 的な視点」で監視されています。
「そうでなければ炎上する」のです!!
2:消費者/サプライチェーンは、
「SDGs」を「商品・サービスの選択」に意識するようになるでしょう。
3:採用/就職活動については、
「自分で考え、コミュニケーション力がある、
物事を前に進めることのできる優秀な人材」ほど、
仕事で社会への貢献を図ることを目指しています。
就職活動にも「SDGsの視点」が芽生えているのです。
岩永学長様には、いろいろと教えていただきましたが、
結論は「学び続けないと生き残れない!」と締めくくられました。
やっぱり、学習は一生し続ける必要がありますね!
まずは、「17の目標」の中の、「169のターゲット」の中から、
「自社に合うものを選ぶ」ことからスタートしたいと思います。
SDGsの参考になるリンク
「17の目標169のターゲット」
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/