profile profile

『ヒトの三大欲求(本能)の話』

突然ですが・・・クイズです!

 

ヒトの三大欲求(本能)とは何でしょうか?

 

1:「食欲」

これがなければ餓死してしまうし、

何もしないで食べ物が口に入ってくるわけではない。

 

2:「性欲」

これがなければヒトという種は途絶えてしまうし、

何もしないで子どもが生まれるわけではない。

 

3:「??欲」

これがなければヒトは社会を形成できず、生きていけないし、

何もしないで社会が生まれるわけではないということ。

 

答えは、最後に発表します!

 

今回のテーマは『ヒトの三大欲求(本能)の話』

ぜひ、考えながら最後までお読みくださいませ!!

 

(‘◇’)ゞ

 

 

この話を教えてもらったのは、

長崎大学医学部を卒業後、東京大学病院や、

さいたま市児童相談所、佐世保市こども発達センター所長など、

長年「児童精神科医」として経験を積まれてきた山下浩先生です。

 

 

 

1:印象に残った実話

「ヤル気(をだせば)⇒できる」では無い!

 

山下先生は、児童精神科医として

様々な子ども達を診てこられた経験から、

実は、児童精神科で診ていても、本来の能力はある、

そして投薬の必要もない子どもが沢山いるとおっしゃいます。

 

そんな子供たちは、「自尊感情」を高めてあげることで、

「回復力」を引き出せることがあるのだそうです。

 

ある高3男児を診ていたとき、

「いまなんとか高校に通っているけど、今度試験がある。

もう勉強が分からないから高校を辞めようと思っている」という。

 

山下先生が質問すると、

彼は、「分数が分からない」と言ったそうです。

 

そこで、山下先生は、机の上にあったポストイットをつかって、

2枚のポストイットと、3分の1に破ったポストイットを見せて

コレが「2と3分の1」だよ。

 

となりに、3枚のポストイットと、3分の2に破ったポストイットを見せて

コレが、「3と3分の2」だね。

 

山下先生:「コレとコレを足すと、いくつになる・・・?」

 

高3男子:「分かった・・・『6』ですよね」

 

ヤル気スイッチは、「できること」が分かったときに入る!のだそうです。

 

高3男子の彼は、自分にも「できること」を知ったあと、

ヤル気のスイッチが入って、1日に何時間も勉強して、

高校を辞めると言っていたのに、試験を受けて、

なんと英語のテストの成績は98点をとったそうです。

 

そして半年後、無事高校を卒業したと、山下先生に報告に来てくれたそうです。

 

「ヤル気(をだせば)⇒できる」では無い!

 

「できる⇒ヤル気」

できることが分かれば、ヤル気が出る!!

 

山下先生のこの教えには、感動しました。

 

 

2:衝撃の事実!!!

~現代の子どもたちの置かれている状況~

 

「子どもの幸福度38か国調査」の結果に驚きました。

なんと日本の子ども達の現状は

 

A 「身体的健康」では⇒ 38か国中…「1位」

5歳~14歳の死亡率、

5歳~19歳の過体重/肥満の割合です。

身体的には日本は抜群の成績です。

 

B 「精神的幸福度」では⇒ 38か国中…「37位」

生活満足度が高い15歳の割合、

そして15~19歳の自殺率です。

日本はほぼ最低の成績です。

 

C 「スキル」では⇒ 38か国中…「27位」

数学・読解力で基礎習熟度に達している15歳の割合です。

なんと、こんなに悪いところまで

日本の子どもたちの成績が落ちていたのです。

 

現代社会では、目をそむけたくなるような児童虐待の報道が続いています。

 

新型コロナ禍により、表面に出ない児童虐待や、

DVの増加につながっているという懸念もあります。

 

不登校・いじめ・暴力行為の認知件数も増大。

 

「不登校」については、

精神医学的な問題を抱えていない

病的な問題が無い子どもにも、誰にでも起こりえると

山下先生はおっしゃいます。

 

子どもたちが「騒ぐ子たち」と「おとなしい子たち」に

二極化していて、いじめでなくても、

他の子どもとの対人関係での自信のなさや、

不安から不登校になることもあり得る。

 

本来の能力的には問題なかった場合でも、

不登校やコロナなど、登校できなかった期間に、

授業についていけなくなって

「学力の問題」を抱えてしまうこともある。

 

このような「子どもたちの現状」を教えてもらうと、

“子どもの孤独”と、“心が傷ついている”ということ、

“つながり・ぬくもり”が必要なのだということが見えてきます。

 

 

3:ヒトの三大欲求-「食欲」「性欲」と…

 

最初のクイズの答えは……

 

「集団欲」です!!

 

人は、人と群れたい。

人と結びついていたいのです。

 

「集団欲」がなければ、ヒトは社会を形成できず、生きていけません。

 

しかし現代は、子ども達が「集団欲」を満たすための技術を

習得できにくい時代になっています。

 

集団の中で大切な欲求に、

他人からの「承認欲求」があります。

これが満たされないと、

・・・人にいじめや攻撃をするようになる。

 

「人を攻撃する人」ほど、

「承認されたいのに、されていない人」と言えるのです。

 

だからこそ、「自尊感情」をどう高めるか!

そこが大切だと・・・。

 

 

以下は、山下先生から頂いたまとめの言葉です。

―――――――――――――――――――――――――

今の子どもたちは皆、自尊感情が低く、孤独を感じている。

本当は、人とつながりたい(集団欲)し、

認めてもらいたい(承認欲求)

 

しかし、それが満たされないのは「自分に問題がある」と感じている。

 

しかし、それは、子どもたち自身の問題ではなく、

周りにいる私たち大人が、

子どものこころを受け止められていないということ。

 

(だから、最近のニュースのように、孤独で居場所がない若い女性たちが

悪質ホストに貢ぐことになってしまう)

 

私たちは、子どもたちの、表面的な言動に惑わされずに、

その“子どもの孤独”や、“心が傷ついているということ”を理解し、

しっかりとした優しさで触れて、

「集団欲」と「承認欲求」を満たしてあげたい。

 

そのためには、

私たち自身が、周囲にいるすべての子どもたちと、

そして信頼できる周囲の大人たち(他機関も含め)とが、

普段からつながりを持ち、

必要に応じて、子どもたちをそこにつなげていくこと。

 

そうすることが、子どもたちの問題の予防につながる。

――――――――――――――――――――――――――――

 

山下浩先生の教えを、

少しでも多くの大人の方々にお伝えしたいとの思いをこめて

引用させていただきました。

 

このお話を聴いたのは、2023年11月11日に開催された

佐世保市教育会主催の教育懇談会です。

講師 医療法人慶仁会 天神病院 児童精神科医 山下 浩 先生

演題 児童・思春期の心の理解

~自尊感情をどう高めるか~

 

(山下浩先生が推薦された書籍の一部をご紹介します)

 

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%93%E3%83%AA%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AB%E6%9C%AC&adgrpid=54935845084&hvadid=679002765082&hvdev=c&hvlocphy=1009746&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=16745916177710303568&hvtargid=kwd-332733147070&hydadcr=16036_13711623&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_7aundm7rmj_e

 

『マンガですっきり分かる 脳を傷つけない子育て』

https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%82%92%E5%82%B7%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AD%90%E8%82%B2%E3%81%A6-%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E5%8F%8B%E7%94%B0%E6%98%8E%E7%BE%8E/dp/4309249035

 

メルマガ登録はこちら【毎週水曜配信