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元・ちょい悪少年が、校長先生軍団に何を語る!

今週5月8日月曜日、

佐世保市内の小中学校の校長先生、約60名がお集まりの会議で、

10分間スピーチの機会をいただきました!

 

雨の連休中は、宿題を抱えた子供のように

一生懸命何をお話するか悩んでいました。

 

とにかく、覚悟を決めて、

子どもたちが幸せに伸びてくれることを念じて、

悩める受験生時代の僕を救ってくれた、

ある先生の言葉を一生懸命お伝えしました!

 

今回のテーマは

元・ちょい悪少年が、校長先生軍団に何を語る!

ぜひお読みください!

 

(‘◇’)ゞ

 

 

昭和35年、佐世保市須佐町に生まれ、

小学校2年生まで小佐世保小学校に通い、

小学校3年生で白南風小学校に転校した時、

同級生が僕に話しかけてきました。

 

「オイの子分になれ!」

 

いじめられてたまるかと、

取っ組み合いのケンカになりましたが、

まだ小学校3年生、相手が泣いたらやめるというもの。

 

問題になることもありませんでしたが、

「イジメられたくないから乱暴に振る舞う」という

お世辞にも優等生とはかけ離れた少年時代を過ごしました。

 

そんな僕は、山澄中学校に入っても、

ずっと中くらいの成績で、

高校受験の前になって慌てて勉強して間に合わせ、

長崎県立佐世保南高等学校に入学しました。

 

受験という関門があり、

そのために努力して、自分を磨いてきた生徒が集まった南高は、

僕にとっては素晴らしい仲間に恵まれた楽しい環境でした。

 

しかし、まだ「自分のスイッチ」の入っていない僕は、

勉強にも身が入りません。

中学校時代から弾いていたギターを抱えてバンドに熱中し、

免許を持っていた原付バイクでツーリングに出かける、

正直言ってちょい悪少年でした。

 

高校2年生の1月になって、大学受験まであと1年となったときに、

担任で、数学が専門の教諭だったT先生から衝撃的な通告を受けました。

 

「中村、君の年から国公立大学を受けるなら

5教科7科目の共通一次試験を受けんばいかん。

君の数学の成績は・・・もう手遅ればい!理科も間に合わん!

国公立は無理ばい。

 

しかし、君はなぜか国語と社会の成績は良か!

英語さえ一生懸命頑張れば、

東京の有名私立大学に行ける可能性はあるぞ!!

 

国公立を受験する皆は、7科目に時間を割いて勉強しなければならん。

しかし、君が私立文系に必要な3科目だけに絞れば

逆転の可能性もあるということたい!」

とおっしゃいました。

 

「致命的欠点」も指摘されましたが、

自分の「得意なところ」もしっかり見てくださっている。

そして、英語さえ!という「克服すべき課題」も提示してくださったのです。

 

東京の私立大学を調べていたら、

バンドが大好きな僕には、バラ色の大学生活がイメージできました。

 

これで「自分のスイッチ」が入ったのです。

 

第一志望をR大学に決め、受験対策過去問の赤本や参考書を買ってきては、

毎日10時間ほど勉強に集中しました。

 

周りの友人が、「おまえ、どがんしたとや?!」

と驚いて呆れるほどの変わり様でした。

 

それこそ、ガマンして勉強しているのではありません。

親に言われて勉強しているのでも、先生に出された宿題でもありません。

「自分自身のスイッチが入った状態」ですから、

寸暇を惜しんで受験勉強に集中していました。

 

偏差値40代だった英語の成績が上がってくるまでには半年ほどかかりましたが、

粘り強く続けていたら、ある時、いろいろなパーツが結びついたかのように、

正解が出せるようになり、偏差値は一気に60代に突入しました。

 

志望大学は、そんなにたくさん受けるのかと言われながら、

自分にとって上から順番に5校7学部ほど受検し、

おかげさまで第一志望のR大学経済学部に合格できました。

もちろん、軽音楽サークルで音楽を存分に楽しみました。

 

世代が変わって、今度は私の子どもについても、

小学校・中学校・高校それぞれで、良い影響を与えてくれる先生や指導者に巡り合い、

「自分のスイッチ」を入れてもらった瞬間を、何度か見てきました。

 

「自分のスイッチ」が入っているときの子どもの状態を見ていると、

「教科書や参考書」がまるで「ゲームの攻略本」をみて

戦い方を調べているような姿勢に変わっていました。

 

さて、こんな私が、佐世保市教育委員を務めるようになって1年5か月が経ちました。

 

「自分のヤル気のスイッチ」を、「自分自身で入れる」ことができているかどうか!?

それによって、同じ人間でも大きくパフォーマンスが変わる。

これは、学生時代に限らず、大人になって仕事に取り組む場合も、

イベントに取り組む場合も、全部共通しているなとあらためて痛感しています。

 

「自分のスイッチを入れよう!」

 

この話が、校長先生や先生方を通じて

少しでも多くの子ども達に伝わってくれたらと願っています。

 

あらためて、「自分のスイッチ」が入って、

自分自身の最高のパフォーマンスを、熱中して楽しく出せる、

そんな環境、そんな仲間とともに、

仕事もイベントもまちづくりも、

楽しんで進化していけたら最高だと思っています。

 

これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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