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海外バイクツーリング冒険記『フランス山岳モン・シャベルトン3131mに挑戦!』 ~超高性能の海外製か?壊れない日本製か!?~

僕が海外バイクツーリング冒険に挑戦した1980年代、

「メードインジャパン」が世界を席巻し始めていました。

 

しかし、「海外製への憧れ」も強い時代でした。

 

僕の旅のスタートのオランダで、オートバイを購入する時、

オーストリア製の「KTM」、スウェーデン製の「ハスクバーナ」などの

ヨーロッパ有名ブランドのバイクも、中古なら買える予算でした!

圧倒的な性能が評判だし、デザインもイケています!

 

しかも、国際免許の場合、バイクには大型や普通など区分がないため、

400ccまでの中型限定免許の僕でも、

憧れの400cc以上の大型バイクを合法的に運転できたのです。

(これは、現在でも同じ事情です!)

 

しかし、僕が選んだバイクは、メードインジャパンの「YAMAHA XT350」でした!

「めったに故障しない」という圧倒的な信頼性を重視して、

しかも「帰国時に売る際のリセールバリュー」も考えて「新車」にしたのです。

 

今回のテーマは、

海外バイクツーリング冒険記

フランス山岳モン・シャベルトン3131mに挑戦!

~超高性能の海外製か?壊れない日本製か!?~

 

是非お読みください!

 

 

「不定期連載」の海外バイクツーリング冒険記…

…今年6回目となる「連載」の続きをお届けしますm(__)m

 

(この冒険記は1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)

 

1986年9月6日

スイスのエンデューロチーム「4TAKT TEAM BASEL LAND」

のメンバーと親しくなり、一緒のキャンプで過ごすようになって4日目。

 

今日は、この辺で一番高い山「モン・シャベルトン」(3131メートル)

というすご~い山にチャレンジ!!

 

今日のメンバーは、リーダー格のピート(YAMAHA  TT600)と、

まとめ役的なクリス(KTM600)、

今日までがホリデイというマーチン(YAMAHA)と、

タトゥを入れたクリス(KTM600)、そして、

一番大人に見えるオスキー(KTM250)と、

僕(YAMAHA XT350)の合計6人だ。

 

あと2人のメンバー、エルヴィン(KTM600)と、

マイケル(KTM600)は、

キャンプに残ってバイクの整備をすることになった。

オーストリア製KTMのバイクは、凄い走破性と、

圧倒的なほどパワフルなエンジンが最高に魅力的だが、

どうも整備せざるを得ない状況になっていることが多いような印象だった。

(あくまでも当時の印象です)

 

 

さて、出発して間もなくの山麓では、

道の脇は森林だし、崖っぷちでもないので、

みんなと一緒にガンガン飛ばしてイケる!!

 

中腹を過ぎて木々のないところまで登っていくと、

チームのみんなは、道路でないところを直線的に登っていく!

こうなると付いていくので精一杯だ!

 

さらに山頂近くの、木も生えない高地まで登ると、

道はガレ場で荒れている上に、崖っぷち!

もうほとんど、怖くて下を見れない、手に汗握る世界だ。

 

スイス人エンデューロチームのクリスは、

こんな道を平気な顔をして、ガンガン登っていく。

チームのみんなのオーストリア製KTM600軍団に、

どんどん離されていく。

僕の顔は緊張でこわばっていた・・・

 

しかし、クリスのタイヤも、ピートのタイヤも、

こんなに荒れた道で、アクセル全開でどんどん登っていくので

どんどん擦り切れて、タイヤの山(ブロック)がすり減ってしまい、

ほとんどスリックタイヤになっていた!

こんなタイヤなのに、ドリフトしながらガレキの山を登っていくのだ!

呆れたテクニックだ。

 

僕の愛車YAMAHA XT350は、

僕がビビッてゆっくりしか走れなかったこともあるが、

空気が薄くなってきたこともあって、次第にエンジンがパワーダウン。

 

モン・シャベルトンの山頂まであと150mというところで、

僕のハートはドクンドクン!バイクのエンジンは高山病のようにプスンプスンとなって、

ハーハー言って休んでいた。

 

すると、なんとクリスが山を歩いて降りて、僕のところまで来てくれた。

 

クリスは、「ちょっと待って」といって僕をバイクから下すと、

僕のバイクのエンジンをかけて、「後ろに乗りな!」と言う!

 

僕が一人でもやっとかっと登っていた道を、

クリスは、なんと二人乗りで、しかも高山病にかかったようなエンジンで

どんどん上っていく!!

 

テクニックもスゴイけど、クリスの長い足は、まるでもう一つの動力!

とうとうヘルプされた状態で、山頂まで登ってしまった。

しかし、山頂に着いてみると、こんなところにまで、

ヘビー級のBMWのバイクまで登ってきている。

ヨーロッパのオフロードバイクフリークはスーパーだ。

 

 

さて、登ってしまったら、降りなければいけない。

 

こんなガレ場の道を降りるときはビビる、

まるでトライアルでもやっているように慎重に降りなければ危険だ。

 

やっと山を下りて、

カフェでほっと一息つくときは、最高!

疲れて何も考えられないけど、ただ最高だ!!

 

僕は、もうこれで十分満足だったのだが、

みんなは、「さあ次の山に登るぞ!」と言う。

 

ブリアンソンの手前のイタリアとの国境あたりから

夏のスキー場をヒルクライム!

さらに山道を登っていくと、ブリアンソンの城に出た!

これまたスーパーな感動のコースだった。

 

 

キャンプ場の日々・・・。

朝は、みんなで一緒に朝食。そしてバイクの整備。

 

毎日11時頃スタートして、ガソリンスタンドに行って満タンにして、

それから日が暮れるまで、ガンガン山を走り回る。

キャンプに戻った後、

レストランへ繰り出して、バナシェ(ビールのレモネード割)で乾杯。

たらふく食べてバーでワイワイ話して、深夜12時にキャンプに戻って、

テントの簡易ベッドで熟睡する!

 

これを繰り返すスーパーな日々。

嬉しくて何も考えられない!

ただただ最高だった!!

 

To Be Continued

 

憧れのオーストリア製バイクKTM

https://www.ktm.com/ja-jp/models/travel.html

 

信頼の日本製バイクYAMAHA

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

 

国際免許なら大型バイクに中型限定免許で乗れる!?

https://www.rental819.com/worldtour/license/

 

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