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海外バイクツーリング冒険記フランス山岳編2 ~目指していた…感動のダート巨編~

10年に一度の寒波が、佐世保にもやってきて、

昨夜は佐世保市山祗町にある会社の周りの道路も積雪&凍結。

 

僕は、趣味がスキーということもあって、

毎年冬のシーズンにはスタッドレスタイヤに履き替えています。

 

佐世保の地でこれが役に立つことは、数年に一度しかありませんが、

スタッドレスタイヤの安定感は特筆ものです。

(僕は長年様々なメーカーのものを試した上で、ブリヂストンを愛用中。

名切交差点の増本石油さんで購入。大満足です。)

https://masumotogroup.co.jp/

 

25年以上前には、チェーンを巻きながらスキー場を目指していましたが、

一度スタッドレスタイヤの素晴らしさを体験したら、

もう、ノーマルタイヤに苦労してチェーンを巻いて、

凍結路面でズルズル滑りながら恐々運転する状況には戻れません。

 

さて、今回のテーマは、

海外バイクツーリング冒険記フランス山岳編2

~目指していた…感動のダート巨編~です。

 

ぜひ、お読みください。

(‘◇’)ゞ

 

 

「不定期連載」の海外バイクツーリング冒険記…

…今年2回目となる「連載」の続きをお届けしますm(__)m

 

(この冒険記は1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)

 

1986年9月1日快晴

 

今日は一日で約170㎞キロ走行して、

その内、未舗装のダートロードが55㎞という最高のツーリングの体験だった。

 

スケールの大きなフランスの山岳オフロードを見つけて、

「オフロードバイクはまるでプロペラ飛行機だ!!」という

最高の気分を味わった。

 

Bourg-StMauriceからCol de I’Iseran 、

そしてCol du Mont Cenisから Lanslebourg Mont Cenisというコースだ。

最高のオフロードを求めて、

「Lac du Mont Cenis」というダムの裏側をツーリング。

とうとう、夢にまで見た、海外の最上級のコースを発見。

 

※当時は叶いませんでしたが、

実は、この海外バイクツーリング冒険記を、

「海外バイクツーリングガイドブック」として出版したいという夢があって、

このコースを、ノートに書き残していました。

※当時の日記ノートに書いていた現地のイラストツーリングマップはコチラ

 

なだらかな丘の間を縫うように走るオフロードを抜けて、

丘の上にたどり着くと、雰囲気のある石造りの廃屋に出会う。

 

この道は、感動!ビビリマクリ!そしてまた感動!!

のDART巨編だった。

 

崖っぷちにビビリ、石造りの城跡に感動し、

山頂にそびえる要塞を見つけて根性で歩いて登る。

今度は、注意して山を下りながら、

山の上からずっと見えていた別の城を目指す。

 

ここは、オフロードバイクだからこそ到達できる場所だ。

 

お城の入り口には、枯れた堀があって、

そこにかかっている橋は、スカスカの鉄骨に古い木材、

そして今にも落ちそうな石が置いてある。

バイクを停めて、そっと歩いて渡ってみた。

 

そこはもうタイムスリップした世界だ。

 

ディズニーランドで以前体験した、

360度のスクリーンの世界旅行の映画で見たような世界だ。

あの世界が、目の前で繰り広げられているようだ。

 

バイクで山の中の道を走っているのに、

まるでプロペラの飛行機に乗っているような感じがしてくる。

 

ゆっくりとしたスピードで、景色を味わいながら

ツーリングするのは、至極のひと時だった。

 

最高の一日に、一人で乾杯するために

手ごろな一つ星ホテルにチェックインし、

ワインとステーキで締めくくった!

 

 

1986年9月2日快晴

 

昨夜のホテルで、ミシュランの地図を見ながら

オフロードが残っているコースを見つけて出発!

 

今日のコースはCol du Mont Cenis  からMont Froidだ。

 

高度2400~2500mはあるので、空気が薄いのか

エンジンは息つき気味だ。

 

このあたりの林道には、登山客もいて、

さらにルノーの林業用大型トラックに出会うこともある。

 

さらに、馬に乗った人に会うこともあるが、

あらかじめ宿の主人に聞いていた、

「馬にあったらバイクのエンジンは止めて、騎手がOKというまで、

馬を驚かせないように待つ」ということを厳守した!

そうこうしながら、とにかく登っていくと

「Mont Froid城」の下に出た。

 

城への道は、トライアルバイクなら行けるかもというハードな登山道だった。

自分自身の安全のためと、たまにいる登山客にヒンシュクをかわないために

バイクを降りて、歩いて登った。

頂上の城のところで、老人が二人、フランスの旗を立てて食事をしていたので、

「ボンジュール」と挨拶した。

 

このあたりの山には、爆弾や砲弾が着弾した後なのか

アリ地獄のような大きな穴を沢山見つけた。

 

もしかしたら、この老人たちは、戦友なのか?

そして、こんな山の中で戦争をしていたのか?

と思いを巡らせたが、残念ながらフランス語は全くできず、

会話は「ボンジュール」と笑顔だけで終わってしまった。

 

※もし、今の時代ならグーグル翻訳で話せるね!

 

今日も素晴らしい快晴に恵まれたので、ここまで来ることができた。

しかし、高度2500mという山岳地帯だから、

もし、雨が降ったりするとがけ崩れの恐れもあるし、

ガスが出たらそれこそ、遭難しかねない。

 

この日は、運よくソロツーリングでここまで登って来られたけど、

振り返って思うと、この場所は一人で行くには危ないところだった。

無事に山を下り、この夜は、Lanslevillardのキャンプ場にテントを張って

ワインを飲んでぐっすり休んだ。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%80%9273480+%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%B9%E3%83%8B+%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB/@45.2988268,6.8939013,13z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x4789a3c6d5c1c4fd:0x408ab2ae4bab170!8m2!3d45.289457!4d6.909927?hl=ja&authuser=0

 

 

To be Continued

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