2023年最初のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回で通算592号! 一年が約52週として、
毎週メルマガとして書き続けて12年目を迎えました。
今年も、佐世保で暮らしながら、
仕事やプライベートで出会い、感動したことをお伝えし、
そして、不定期連載の海外バイクツーリング冒険記を交えて、
発信して参ります。なにとぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは、
海外バイクツーリング冒険記フランスシャモニー山岳編
圧倒的な自然の残るフランスの山の冒険記です。
ぜひお読みください
(‘◇’)ゞ
※これを書いていたら、また行きたくなっている自分がここにいます(笑)。
年の初めは「不定期連載」の海外バイクツーリング冒険記…
…先々週の「連載」の続きをお届けします(笑)
(この冒険記は1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)
1986年8月30日
山羊にランチのパンを奪われ、
這う這うの体で山を下り、
スイスを出国し、東に進んでフランスに入国。
そこは、世界的に有名なスキー場「シャモニー」のすぐ近くだった。
夏にも雪の残る山を見ながら
ワインディングロードのツーリングを楽しんでいると、
シャモニーの手前あたりで、向かい側の山にすごく広大な林道を発見。
よく考えたら、それは雪のないスキー場の斜面だった!
駐車場の奥にはリフトが見える。
そこにホンダXL600に乗った現地のライダーがヒルクライムを楽しんでいる。
※荷物を積んでいないので現地の人と推察!
僕は、旅の荷物満載の状態だったが、マネして行けるところまで登ってみた!
僕のヤマハXT350も、ガンガン登ってくれたが、
サイコー!と思ったところで…エンストしてストップ。
下を見ると、スキーの初心者だったときに見下ろす急斜面のようだ!
登るのは勢いで行けるが、降りるのは怖い!!
しばらくじっとしていると、心配してくれたのか
先ほどのXL600の人が登ってきてくれた。
一人では不安になるような斜面も、
一緒に走ってくれるXL600のおかげで、安心して下ることができた。
こんな斜面で、もし転んだら・・・
一人では起こせないし、もしケガでもしたら不安だ。
オフロード(道なき道)を行くときには、
Alone is dangerous=一人じゃ危ないのだ。
XL600のフランス人にボンジュールと挨拶して、
その雄姿を写真に撮らせてもらい、
その後、カメラを渡して走行中の僕を撮影してもらった。
夏のスキー場は素晴らしいオフロードコースだ。
針葉樹林を抜けて登っていくと、
周りには、高山植物だけという見晴らしの良い世界が広がる。
遠くには白く冠雪した山岳、そして真っ青な空という美しい世界だ。
AIME(エム)という街の周辺で、
D218という道路を起点にして、
あたりの林道に入り込んで、山々を走り回り満喫した。
森を抜けて、高原をどんどん登り、山小屋の間を抜けて、
もうすぐ山の頂というところで・・・
牧場の牛のためのワイヤー柵を発見!!!
『わっ☆☆』と思って急ブレーキするも、間に合わず。
バシーンとワイヤーを切って、初めて転んでしまった☆☆
バイクの下敷きになった足は、頑丈なブーツのおかげで無事だったが、
バイクのシートに1センチくらいのカギ裂きができてしまった。
※オフロードバイク用のブーツは、まるで皮で出来たヘルメットかのように頑丈。
あとでよく見てみると、ワイヤーだと思った柵は、
ちょうど真ん中の一部分だけ、鉄製でなくナイロン製のワイヤーにしてあった。
ナイロンがプッツリ切れていたけど、そのおかげで助かった。
と言いつつ、牛が逃げなかったのか?!あとで心配になった。
(酪農家の方、申し訳ありませんでした)
初転びの後も、めげずに山岳オフロードにチャレンジを続け、
イケルとこまで行ってみた!
高原の牧場ではコワい犬2匹に押し戻され、
谷間の小川に沿った道を登っていくと、
林道の域を超えた高い山だからこその美しい世界に圧倒される。
登り切ったところには山小屋があり、
そこにはジープ3台と、ヤマハXT500が1台来ていた。
最高の一日だったが、初転びもして心身ともに疲れ果てた。
この日は、Bourg-StMaurice(ブールサンモーリス)の小さなホテルに泊まり
ちょっと奮発してポークステーキとスパゲティ
そしてワインのハーフボトルを楽しんだ。
それにしても、僕はなぜ海外まで行って、
バイクで山に登りたかったのでしょう?
自然の中で、何かに乗って移動するスポーツは楽しい!
体軸をしっかり決めて、バランスをとって乗りこなします。
スキーや、サーフィン、ウインドサーフィン、
それにオートバイも似たフィーリングを持っています。
特にオフロード用のバイクでデコボコの未舗装路を走ると、
滑りやすい路面をコントロールしながら走る動作が、
ちょうどスキーを滑っているときと同じような感覚になり、
まるでスポーツをしているような気分を味わえます。
日本では、当時でも、そして今はさらに、
奥地の林道まで「舗装」されてしまい、
オフロードを見つけるのはなかなか難しくなっています。
しかし、フランスでは、当時も今も、
奥地の林道は未舗装のままのようです。
グーグルマップで、写真を確認したら、
今も未舗装のままでした!!
(^_-)-☆
海外の山をバイクでツーリングするという冒険旅行は、
節約旅行といえども、長期間の自由時間が必要で、
これは夢のような世界だったな~と
あらためて応援してくれた家族や、当時の恋人(今の妻)に感謝しています。
m(__)m
To be continued