今週のはじめ・・・
いかにすれば、子ども達が、一度は都会に出て行ったにしても、
また帰ってきてくれようになるのか?
帰って来てくれないまでも、
新たな拠点からふるさとを応援してくれるように
育ってもらうにはどうしたらよいのか!?
というテーマの研修会に参加してきました。
日本の地方都市の多くが、子ども達がどんどん巣立ってしまい
人口減少と高齢化に直面しています。
今回のテーマは、
『子どもが出ていく街、帰ってくる街』
ぜひ、お読みください!
(‘◇’)ゞ
【!!!!!まず警鐘が鳴らされました!】
大人がこういう言葉を、子供に言っていないか?!
「ここにはなぁ~んもなか!
こがんとこ住まれん!
若っかとはおらんし、
仕事はなかし、
年寄ばっかりで!
こがんとこ おってもしよんなか!」
こんな言葉を浴びていたら
「誇りの空洞化」が起こり、
子ども達は、無意識にでも都会を目指そう
となってしまうのではないでしょうか?
2040年には、49.8%の市区町村で、
20~39歳の女性の数が5割以上減り、
推計対象の全国約1800市町村中896が消滅するおそれがあるそうです。
(日本創成会議 人口減少問題検討分科会)
【大分・玖珠町のとりくみ】
大分県玖珠町の代表の方は、その危機を意識しつつ
地域への関りや地域貢献の体験を通じて
ふるさとの街に「誇り」を持たせ、
郷土愛を醸成するというさまざまな取り組みを発表されました。
どうすれば、子どもも大人も、地域も家庭も学校も、
「共通の目標」に向かって、活動していけるのか?!
その話の中で印象に残ったのが、
「参加」より「参画」という言葉です。
「参加」は既にあるものに、単に集まりに加わること。
・・・これでは、自分事にはならず、持っている力は出なさそうです。
「参画」は事業の計画段階から加わり、企画・運営に携わること。
・・・これなら、自分事として、エネルギーが湧いてきそうです。
さらに「支援」より「協働」という言葉も、大切だと感じました。
「支援」は活動や事業について力を添えて助けること。
・・・援助に頼っているばかりでは、弱ってきそうです。
「協働」は同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと。
・・・同じ目的に共感して、対等に協力するならヤル気がでそうです!
つまり、自分事として力を発揮できる理想の状態は、
1:同じ目的をもって、
2:計画段階から加わり、
3:対等の立場で共に働く。
ふるさとをテーマにした学習の機会でも、
地元のお祭りや、イベントでも、
こんな形でかかわることができたら、
きっと、子ども達にも、大人達にも、
郷土への愛着や、誇り、志が生まれるのだと思います。
【YOSAKOIさせぼ祭りの取組】
さて、私たちが取り組んでいる
「YOSAKOIさせぼ祭り」も、実行委員会のメンバーは
単にYOSAKOIダンスのイベントをやっているのではないと思っています。
明るい豊かなまちづくりのための地元の「お祭り」をやっているのです。
YOSAKOIのチームでは、
約1年かけて、チームを醸成し、演舞を企画し、楽曲を制作し、
衣裳をデザインし、振り付けをし、それを練習して
まさに協働で仕上げていきます。
その集大成の発表の場が、YOSAKOIさせぼ祭りであり、
その演舞を引っ提げて、他の街のお祭りやイベントでも発表し活躍して
交流してくれています。
もちろん、実行委員会のメンバーは、
お祭りイベントとしての「YOSAKOIさせぼ祭り」の準備から
開催、片付けから決算まで、
「同じ目的を持った仲間が」
「計画段階からかかわって」
「対等の立場で共に働いて」います。
これに、もっと子どもも、学生諸君も、大人にも参画してもらって、
もっと広げることが大切だと感じています。
子ども達にとって、
きっと、一度街を巣立っていっても、
また戻ってきたくなる街。
また帰ってきたくなる郷土になってくれると思うのです。
僕も、一度は東京に進学・就職して、
26歳の時にUターンしてきました。
佐世保が、子ども達にとって、一度出ていっても、帰ってきたくなる街、
戻ってきたくなる街になりますよう願いながら、
みなさまと協働していきたいです!
今年の「YOSAKOIさせぼ祭り」アーカイブ映像はコチラから
大分県玖珠町移住サイト