昨夜、させぼ夢大学に、待ちに待った工藤公康さんをお迎えしました。
舞台裏で「本日の司会を担当します!」と挨拶させていただいたら、
確かな自信を感じられる態度と姿勢で
「よろしくお願いします!」と爽やかな笑顔で返してくださいました!
一瞬で工藤さんの人間的魅力がドーンと伝わってきて、
一層のファンになってしまいました。
本日のテーマは、
工藤公康さんに教えてもらった「未来の拓きかた」です。
ぜひ、お読みください!
(‘◇’)ゞ
講演が始まってすぐ、
工藤公康さんの少年時代の話を聞いてびっくり!
なんと、父親はまるで巨人の星の「星一徹」のような人。
テレビの星飛馬のように、鉄下駄をはいて走らされ、
巨人が負けると機嫌が悪くなり「ちゃぶ台返し」!!
素振りなど、無理やり練習させられていた少年時代の工藤さんは、
野球が嫌いだったのだそうです。
育った環境、持っているものなど、
決して良くはなかったと言われる工藤さん。
子供5人の家庭で、裕福ではなかった工藤さんが
高校に進学する条件は、
野球で特待生としてスカウトされること。
そうでなければ、中学を卒業したら働けといわれていたそうです。
おかげで今の工藤さんがあるわけですが、
「自分の子どもにはそんな思いはさせたくない」
とずっと思っていたそうです。
ちなみに、工藤さんには5人の子供さんがおられるそうですが、
野球を強制することなどなく、自由な選択肢を与えられ、
ご長男の工藤阿須加さんは俳優として、
ご長女の工藤遥加さんはプロゴルファーとしてご活躍されています。
さて、本題の
「未来を拓くための思考と行動」のお話です。
1:【ちゃんとコミュニケーションをとる】
工藤さんは、「選手とコーチ」、「コーチと監督」、「監督と選手」
それぞれの関係で、コミュニケーションを良くしていったそうです。
「自分がやりたい野球を、あらかじめ言っておかなければいけない」
「急にサインを出すだけでは、何やっているのだろう?となる」
「それでは、監督が選手から認められず、上手くいくはずがない」
選手に分かりやすい言葉で話をする必要がある
コーチにも、トレーナーにも、選手に話したことを
同じように話しておかないといけない
と言われます
話し方にも気を付けたそうです。
声のトーンにも気を配り、
荒げたり、あせったように話したりしない。
じっくり考えた上で話す。
そのための準備が大切なのだとおっしゃいます。
2:【やりたい=目指すものを、言い続ける】
「自分がやりたい野球」をずっと伝え続ける。
ずっと同じことを言っていると、
「なんだ変わっていないのか」と思われそうだが、そうではない。
「そうか変わらずこれでいくのか」と、やっとチームに浸透するのだそうです。
この話を聴きながら、
「野球チーム」を「会社」や「組織」に置き換えて考えてみました。
「監督」を⇔「社長」や「責任者」
「コーチ」を⇔「リーダー」や「管理者」
「選手」を⇔「スタッフ」や「社員さん」
に置き換えると、この工藤公康さんの
「未来の拓きかた」を応用できそうです。
リーダーがしっかりとブレずに「やりたい方向性」を言い続け、
同じことをずっとスタッフに刷り込んでいくことで、
スタッフには、このリーダーや組織に任せておけば大丈夫だ
という安心感を与えていくことになる。
3:【未来をつくってあげるという気持ちで接する】
工藤さんは、
「選手の未来をつくってあげることが大切」という気持ちで、
自分の息子だと思って選手と接していたそうです。
これを、会社や組織に置き換えると、
社長やトップが
「社員さんの未来をつくってあげることが大切」という気持ちで
自分の息子や娘だと思って接するということになります。
工藤さんの「未来をつくってあげることが大切」という姿勢には
とても共感しました。
「相手に求める前に、自分が変わる。」
「ちゃんとコミュニケーションをとる。」
と教えてくれた工藤公康さん。
現在は、筑波大学大学院 人間総合科学研究群 スポーツ医学
学位プログラム博士課程に進学され、
身体のことを科学的に勉強されています。
29年間のピッチャーとしての現役生活、
7年間の監督としての経験をベースに研究し、
スポーツする子供たちの障害予防に取り組みたいそうです。
スポーツで身体を傷めない的確なアドバイスができるように、
知見や技術をしっかり見つけていきたいとおっしゃいます。
卒業までには2~3年の予定。
博士号の取得のためというよりも、
野球界に恩返しがしたいと思って大学に通っておられるそうです。
工藤さんは、野球界の未来にとどまらず、
もっともっと広い世界に、良い影響を大いに与えてくださる方だと思います。
工藤公康さんの、ますますのご活躍を祈り、
今後にも注目していきたいと思います。