まだ春寒の2021年3月18日木曜日、
今年度最終回となる10回目の「させぼ夢大学」講演会が開催されました。
コロナ禍中にある今年度は、
徹底した感染防止の雰囲気をつくるという重大な任務を負って、
毎回のMCを私が担当させていただきました。
昼夜二部制とし、ホール定員の50%となる1000人ずつの入場に制限はしておりますが、
アルカスSASEBO大ホールでの開催は、
10回目といえども大きなプレッシャーを感じながらの進行でした。
そんな中、役目上、昼夜2回分もたっぷり聞けた荻原博子氏の講演は、
得るモノ大!!
メモにしてA4で11枚分になるほどの充実した内容でした。
今回のテーマは、
10年後破綻する人、幸せな人
さてあなたはどちらに・・・!?
ぜひお読みください。
荻原博子氏の講演は、かなり具体的!
しかも、遠慮なくズバッと切り込まれます!!
「もしここに保険業界の方がいらっしゃったらゴメンなさい」
「もしここに銀行や証券会社の人がいらっしゃったらゴメンなさい」
と、ことわりながらも、
消費者の立場から、ズバリこうすべきだ!と、
ハッキリとおっしゃいました。
結論は
『借金減らして、現金増やせ』
あたりまえのことのようですが、現実は、そう簡単にはいきません!
巧妙に魅力的な商品の広告が付きまとい、
それをカンタンに買えるローンがあります。
さらに現在、銀行窓口でも、
投資信託や保険の商品を取り扱えるようになり、
積み立て投資などの商品も勧められます。
しかし、手数料率などが高いことなど、買う側にとっては不利なことを、
講演会だからこそ言える「生の情報」として教えてくださいました。
※ここには書けないことも多々あることをお察しくださいませ。
【投資について】
「投資に気を付けて!
コロナが終了するまでは、乱高下する可能性がある」
なぜ「コロナ禍」なのに、「株高」になるのかという、3つの理由は?
1:コロナによる金融緩和で、カネ余りとなり、
株式市場、ビットコイン、金 などに資金が流れていること。
2:日本銀行が株を買い支えていること。
30兆~40兆つぎ込むという官製相場。
3:コロナ禍でも、もうかっている会社もあるということ。
しかし、この3つの状態はいつまでも続くとは限らない!
だから、「なくなっても大丈夫なお金」で、楽しむのみ!
その範囲ならよいでしょう というのが、荻原さんの結論です。
【医療保険について】
日本には、世界に冠たる国民皆保険制度がある。
そして日本の医療制度も世界でも最高水準。
だから、「日本では医療にかかるお金について、そんなに心配しなくてよい」
というのが荻原さんの結論です。
荻原さんが、かなりこまかく説明された試算では、
医療には一人100万円、貯金があれば大丈夫。
「保険は最低限で良いはず」というのが荻原さんの意見でした。
そもそも昨今の病院は、そうそう長くは入院させてくれません。
しかも、健康保険制度と、高額療養費制度によって、
自己負担しなければいけない金額はかなり圧縮されます。
だから、「保険は最低限で良いはず」なのだそうです。
最近「健康保険適用外」の「先進医療」が話題になっていますが、
がんの先進医療の薬といわれていた、白血病治療薬「キムリア」(1回3349万円)、
がんの特効薬オプジーボ(年間3500万円)、
内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術(約3500万円)も、
現在では、なんと「健康保険適用」になっているのです!!
本当に良い治療法というお墨付きがでたら、健康保険適用になるのですね。
現在、がんの90%は健康保険で治しているのが現状とのこと。
日本の保険制度はとても質がよいといえるのだそうです。
※ただし、「高額療養費制度」は、請求し忘れている事例が多いので、
注意してくださいとのことでした。
※「健康保険適用」には、個別に様々な条件があります。
【介護費用について】
介護についても、昔は場合によっては数千万円かかる
と考えられていたのですが、
2000年にできた「介護保険」制度のおかげで、
現在では、個人の費用負担は、1割負担※で済んでいます。
実際に介護を経験された方々のアンケートによると
「平均の実際必要額は500万円」だったそうです。
だから、リタイヤ後の夫婦でも医療に一人100万円、介護に一人500万円かかるとして
夫婦とも介護が必要な状態になってしまった場合でも
二人で1200万円の貯金があればなんとかなる!ということです。
そんなに貯金はない!という方でも
健康に気を付けてピンピンコロリなら、このお金はかからない(笑)。
心配しすぎることはない!というのが、荻原さんからのメッセージでした。
※自己負担は基本的には1割ですが、所得や介護保険の認定結果によって変わります。
【「幸福な人」になる重要な条件】
そのひとつが、『夫婦仲が良いこと』
夫婦仲がよければ、日々の人生が楽しい!
夫婦仲が悪いと、ステーキ食べても美味しくない!
良ければラーメンでも美味しいのだ!
だから、夫婦仲が良ければかなり節約効果があるのだそうです。
夫婦は、子どもが巣立つと会話が減るので、
あえて、家庭の話題として、「家計」の事を話すと良いそうです。
「豊かな老後を暮らしたい」という「同じ目標」をもって会話をするのです。
土台として、一枚の紙に、家の試算を書き出すとよいそうです。
【資産】 家 株 現金 保険 【負債】 住宅ローン 車のローン
そうすると、2人で努力するための土台が見えるという訳です。
2人で協力すれば、「年金だけでも暮らしていける」というのが、
荻原さんからのメッセージです。
その際、「目標は共有」するけど、
「役割は分担」するのがコツだそうです。
それを「分担」せずに、夫婦「一緒に」やろうとすると、
夫婦喧嘩のモトになってしまう可能性が・・・(;^ω^)
「男の目、男性の視線」と
「女の目、女性の視点」では得意なことが違うので、
役割は分担するべきだと、
かなり具体的なアドバイスをくださいました。
このメルマガでは、そろそろ紙面の都合がありますので、
詳しく知りたい方は、荻原さんの書籍をお求めください!!
【子どもにお金を残しても、ろくなことはない】
遺産を相続した兄弟姉妹などかなりの方々が、
1千万円以下の財産を巡って、家庭裁判所でもめているのだそうです。
そうなると、恨み辛みが残るので、
もとのような人間関係に修復するのは難しくなるそうです。
よかれと思って残したお金が、
大変な不幸を発生させてしまう原因になっているのです。
だから、お金を残すのだったら、
きちんと分けた「もめない遺言」を残す。
しかし、それよりも、
「自分のために楽しくお金を使いましょう!!」
というのが、荻原さんの結論的メッセージです。
「10年後破綻する人、幸福な人」
「荻原博子氏の本」