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佐世保の魅力があふれ出してとまらない!

この街にもっと自信がもてる!もっと未来に希望がもてる!!そんな話を聞いてきました。

このシンポジウムのキャッチコピーは、「佐世保の魅力があふれ出してとまらない!」

講師は、㈱日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏。世界72か国を旅して回り、日本中の街を旅した、地域エコノミストです。

藻谷氏の講演の前に、新しい佐世保の魅力を発信している2つの施設、万津6区の「ブリックモール」。

そして、完成したばかりの、島地7区(仮称)の「島地クルサ」についてのプレゼンテーションがありました。

若者が運営するお洒落な店が次々に出店し、人気スポットになっている「ブリックモール」は、木造レンガ造りの「漬物工場の跡地」を、13区画の商業施設として、できるだけ低コストで仕上げたもの。

坪単価で貸し出し、しかも敷金礼金無し!

なんと、11月1日には現役大学生による古着屋 ドキドキがオープンしたそうです。

古着屋 ドキドキ

https://i.r.cbz.jp/cc/pl/uysr9546/n2hrlzw0a2kp/yyh5fjxy/

「島地クルサ」は、公民連携のまちづくりの事例ともいえる空き家のリノベーション。「空き家を解体する」のではなく、戦前の建物を、「魅力的にリノベーションし活用する」事例として発表されました。

全国的空き家問題で、令和元年6月25日に建築基準法が改正され、用途変更届や確認申請、そして耐火や準耐火構造など、様々な要件が緩和されたそうです。

魅力的な建物が数多くのこる佐世保にとってはチャンス到来!

新しい切り口のまちづくりで、今後もさらに佐世保を魅力的にしてくれそうなプロジェクトの発表でした。

貴方ご自身や、貴方の知り合いの若者にとってもビジネスの舞台になるかもしれない場所です!

 

さて、事例発表に続いて登場したメインゲストの藻谷浩介氏は、激動、激変、日本の今を、イメージではなく「データ・数字」で語り、未来の佐世保への想いを、新しいものに書き換えてくださいました。

現在、日本人の多くが、日本の将来や地方の将来に持っているイメージは、どちらかというと悲観的なものだと思います。

世の中の雰囲気は、マスコミに登場する人物の意見に影響されているのです。

しかし、藻谷さんは、マスコミに登場する多くの経済評論家が、ありとあらゆる情報を「データ数字を調べずに、イメージで話している」と警鐘を鳴らします。

それによって以下のような「間違ったイメージ」が形成されているとおっしゃっています。

【経済】

1国際競争に負けているため、日本経済はじり貧だ

2弱者を切り捨てた方が、社会全体は生き残りやすい

【地域】

3若者の流れ込む大都市圏(首都圏や福岡市)は元気

4若者の流出する地方は衰退し、過疎地は消滅する

【少子高齢化】

5人口増の世界で、人口減少の日本は地位が低下中

【生活】

6名門大学を得て東京の大企業に入れば将来安泰

7田舎に住むなら公務員 農林漁業には未来はない

 

繰り返しますが、藻谷さんに言わせると、これらは、「間違ったイメージ」なのだそうです。

実際の日本経済の現状は・・・日本の輸出は20年前に比べて6割増!しかも黒字です。

昨年の日本の輸出額は81兆円で史上最高。(バブルのときですら37兆円だったのに!)

日本の経常利益は19兆円で世界2位!

ドイツが30兆円で1位ですが、EUという効果を考慮すると、実質単体の国家では日本が1位といえる!というのがデータに基づく藻谷さんのお話です。

ちなみに、中国の黒字は5.5兆円。アメリカにいたってはマイナス57兆円という赤字の状態です。

一方、この現状を知らずに、マスコミで流される情報に惑わされて、日本中が悲観的になっているなか、藻谷さんに言わせると、「佐世保人は日本人ではないのでは?」と思うくらい「楽観的」な人が多いのが魅力なのだそうです。

さらに「まちを残してきた」という佐世保は、それ自体が資源だそうです。

佐世保の立地からみた可能性を考えてみると、佐世保を起点にして3時間以内に到達できる円の中に、中国や韓国など20億の人が入ってしまいます。

佐世保には地の利があるのです。

講演に引き続いて行われたパネルディスカッションでは、佐世保に移住を決めたというMさんの話が印象的でした。

移住を決めた理由は、佐世保の人の心の温かさだったそうです。

「佐世保の人はしつこいくらい親切!海があって山があって街があって、無いものがない!全部一級品が揃っている」と言います。

移住を決めたMさんのように、若者が移住・UJIターンしてくれるよう街の魅力を育て、それを発信することが大切だと思います。

パネリストのOさんによると、今は、仕事の中身さえあれば、東京でなくても、全国どこででもやっていける時代。

住んでいて面白いかどうか?自分の関われる場所、居場所があるかどうか?

よそものだけど、仲間にいれてもらえるか?と考えたとき、「佐世保なら、楽しい展開しか思いつかない!」のだそうです。

「日本中の街を見てきて、佐世保を選んだ。幸せにあふれている街だと思っている」という言葉が印象的でした。

この街にもっと自信をもって、もっと未来に希望をもって、前に進んでいこうと思った素敵な時間でした。

2019年10月14日日曜日の夕方開催された、SASEBOまち元気協議会主催、佐世保商工会議所商業部会、佐世保商工会議所商業委員会、一般社団法人させぼラボの共催によって開催されたイベント

「SASEBOまちづくりシンポジウム」にて…

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