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「トランプショックをチャンスに変える!?」

先週のメールマガジンでもご紹介しましたが、
5月1日に、長崎短期大学で「人前で話すときに心がけること」や
「伝わるプレゼン資料のつくり方」について、

80分ほどお話しする機会をいただきました。

そして昨日の朝、その授業後に提出された「学生さんたちのレポート」が、

学校から届きました。
まるで「私に対する採点表」をもらったような気持ちで、

ちょっとドキドキしながら読みました。

今回のテーマは、

「トランプショックをチャンスに変える!?」です。

ぜひ、お読みください!(‘◇’)ゞ

 

【生徒さんからの採点表!?】

学生のみなさんは、本当に真剣に耳を傾けてくれていました。
その姿勢だけでもうれしかったのですが──
全員分のレポートを読ませてもらって、胸が熱くなりました。

ある学生さんは、こんなふうに書いてくれていました。

「私は人前で発表することが苦手ですが、“発表のときに自分に意識を向けるのではなく、相手の立場になって話すことが大切”という言葉が心に残りました。私も実践してみようと思います。また、“大事なのは準備で、準備した自分を信じて前に立つこと”という言葉も印象的でした」

伝えたことを、こんなにも素直に、まっすぐに受け止めてくれる。
それだけで、この講義をやってよかったと、心から思えました。

 

【トランプショックをチャンスに変える!?】

そんな感動の余韻が残る中、昨日のお昼は経済同友会の例会に出席し、
金沢大学の松島教授のお話を聞く機会がありました。

その冒頭、私はちょっと驚くような言葉に出会いました。

「トランプ大統領の関税政策で、日本を含め、世界中が大混乱しています。
──だけどこれは、見方を変えると大きなチャンスなんです。
しかもこのチャンスは、“あと3年しか使えない”チャンスなんです」

ショッキングなフレーズに思わず引き込まれましたが、
その“答え”は、講演の後半に語られました。

世界の仕組みが大きく揺らぐとき、そこには不安と混乱がつきものです。
でも実は、そんな時代こそ「新しい見方」ができる人には、
未来への“チャンスの芽”が見えてくるのだという投げかけでした。

 

【インドやタイで実務経験…松島氏の決断…】

ところで、話の中で心に残ったのは、松島教授ご自身の歩みでした。

松島教授は、かつて経済産業省の官僚として、

当時は地方知事だった、インドのモディー首相と共に仕事をし、

タイでも長年にわたり外交の最前線でキャリアを重ねてこられた方です。

そんな彼が、
「これからの日本の未来をつくる鍵は、若者だ」
そう確信し、官僚から大学教員へと転身されたのです。

教育の現場で、若者の可能性を信じ、育てようと決めた松島教授。
その熱のこもったスピーチに、私も強く心を動かされました。

 

【投げかけた問いの答えは…?】

講演の終盤に、冒頭の「トランプショックを大きなチャンスに変える!?」

という投げかけの答えを披露してくださいました。

 

かつて日本の大学に、優秀な講師や留学生を迎えようと考えた松島教授は、
インドに渡って直接説明に行かれたそうです。

ところがその頃、インドの学生たちが目指す進路といえば、圧倒的にアメリカ。

しかもGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)への就職でした。
日本なんて、彼らの“選択肢の中にも入っていない”状態だったと言います。

 

でも──今は違います。
いわゆる「トランプショック」が吹き荒れたことで、
アメリカは移民にとって不利で、不安定で、不透明な国になりつつあります。
あれほど多くの人が目指していたアメリカという道が、今は閉じかけている。

そこに、新たな選択肢として日本が浮かび上がってくる。
優秀なIT人材を、数多く必要とする今の日本にとって、

これはまさに“今しかない”チャンスなのだと教えてもらいました。

 

「あと3年しかない」と教授は言いました。
トランプ大統領の任期は4年間。

このタイミングを生かすことで、国際的に大きなチャンスをつかむことができる。

そう強く語られました。

 

インドでの現場経験に基づき、相手の立場を深く理解した上で語られる言葉には、
重みと説得力がありました。

聴講生としてその場にいた私は、大きな刺激をもらいました。
気づきをもらえること、学ぶことのありがたさを、改めて実感しました。

そして今回は──レポートを書く立場が、学生さんから私にバトンタッチされたような感覚でした。

松島大輔先生、ありがとうございました!

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