こんにちは、SKIコーポレーションの中村徳裕です。
本来なら朝夕に少しずつ秋の気配を感じてもよい季節のはずですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、私が実行委員(副理事長)を務める「させぼ夢大学」の
第35期を締めくくる、特別な講演会のレポートをお届けします。
節目となる今回のゲストは、
明治大学文学部教授の齋藤孝(さいとう・たかし)さんです。
過去の講演が大好評だったため、異例となる「3度目のお招き」が実現いたしました。
本日は、齋藤先生から学んだ「老いて衰えず、生き生きとボケずに生きていく方法」を、
余すことなく皆様にシェアさせていただきます!
ぜひ、お読みください(‘◇’)ゞ
◆ 講師へのおもてなし!時間ギリギリの「佐世保バーガー」大作戦
講演当日、アルカスSASEBOで齋藤先生の到着をお待ちしていた私に、
空港から先生をご案内してきた担当スタッフが慌てた様子で耳打ちをしてきました。
「実はタクシーの中で、先生が『せっかく佐世保に来たから、
通りがかりに佐世保バーガーを買いたいな』とおっしゃっていたんです。
でもギリギリで寄れなくて……」
それを聞いた私は、迷わず動きました。
昔からお世話になっている老舗名店「ログキット」の丸田社長に、すぐさま電話をかけ、
「もう本当に急なお願いで申し訳ないんですが、
齋藤先生が食べたいとおっしゃっているので、
今から取りに行きます!作っておいてくれませんか!」と直談判したのです。
丸田社長の快いご対応のおかげで、無事にド定番の「スペシャルバーガー」を調達し、
講演前の齋藤先生に味わっていただくことができました。
その後、ステージに立たれた齋藤先生が、
講演の途中でログキットの丸田社長のお名前まで出して、
このエピソードをとても嬉しそうに披露してくださり……
裏方としてこれ以上ない喜びを感じた瞬間でした。
◆ 愛される高齢者になるための「3つの“大目(おおめ)”」
佐世保バーガーで元気をつけていただいた齋藤先生の講演は、
圧倒的なトーク力で聴衆をグイグイと引き込んでいきました。
今回のテーマは「50代からの教養格差」。
つまり、その後の60代から90代までを知的に保ち、
『ボケずに健康長寿を全うするための秘訣』です。
齋藤先生は、会場に集まったシニア世代の学生さんたちに、
まず「3つのことを“大目(おおめ)に”してください」と求められました。
【大目に「笑う」】(リアクションを大きく!)
「生命力というのは声の張り」です。長生きしたければ声を張ること。
江戸時代の日本人の教養が高かったのは、
子どもたちが大きな声で論語を音読していたからです。
【大目に「驚く」】
「三角形の内角の和が180度になる」。こんな当たり前のことでも、
初めて知ったときは驚くべきことなのです。
アインシュタインの発見にも、天然痘の撲滅にも驚ける。
「知ることに驚くこと」こそが、知性の始まりです。
【大目に「褒める」】
相手へのリスペクトを持ち、褒めること。
そして自分よりも頭の良い人の話を聞くこと。
それが読書であり、本をたくさん読むことで
心に知識の「森」を作ることができます。
◆ 「少・壮・老」——死して朽ちない知性の磨き方
齋藤先生は、一生を通じて学ぶことの大切さを、
美しい3つの言葉で教えてくださいました。
「少・壮・老」
『少にして学べば、壮にして成すところあり』
(少年期に学べば、壮年で物事を成し遂げられる)
『壮にして学べば、老いて衰えず』
(壮年期に学べば、老年になっても衰えない)
『老にして学べば、死して朽ちず』
(老年期に学べば、その知性や言葉は死後も生き続ける)
まさにこの言葉通り、
齋藤先生は「学んだことをとにかく喋りまくること!」
と力説されました。
「喋ることで知識が定着します。相手がいなければ、
仏壇に向かっておじいちゃんやおばあちゃんに喋りかければいいんです!」
というユーモアには、会場も大爆笑。
また、自己肯定感を上げ、脳を鍛えるためには
「早口での音読」が効果的だそうです。
夏目漱石の『坊っちゃん』などをストップウォッチで測りながら早口で読む。
「ゆっくり喋るほうが、心がこもっているというのは間違いです。
頭の回転が遅いだけです(笑)」と、
独自の鋭い視点で脳のトレーニング法を伝授してくださいました。
◆ 会場が沸いた!全員参加のアウトプットと「五・七・五の出欠」
講演の後半には、齋藤先生ならではの素晴らしい仕掛けがありました。
「皆さん、このさせぼ夢大学で知らない人と会話することはありますか?
じゃあ今から全員立って、知らない人とグループを作って、
最近読んだ本を10秒で紹介し合ってください!」
会場のアルカス大ホールは一気に「わーっ!」という熱気と笑顔に包まれました。
実はこれ、明治大学の授業でも使われる手法だそうです。
眠っている学生を名指しで注意して恥をかかせるのではなく、
「全員を立たせてコミュニケーションを取らせる」ことで目を覚まさせるのだとか。
さらに齋藤さんの授業では、出欠の返事を「はい」ではなく
「近況を五・七・五で報告する」ルールにしているそうです。
(例:「里帰り 兄○○で 父アフロ」など)。
常に頭を使わせ、ユーモアを交えながらアウトプットさせる先生の手腕に、
心底感銘を受けました。
◆ AI時代における「3つの注意点」と「人間の英知」
最後に、現代を生きる上で欠かせない「AI(人工知能)」との向き合い方についても、
3つの重要な注意点をお話しされました。
AIは平気で嘘をつく(もっともらしく間違うことがあるため、必ず自分でファクトチェックをする)
AIは人を依存させる(考えを丸投げせず、依存しない距離感を保つ)
AIは責任を取らない(最終的な責任は人間にあることを自覚する)
私自身、このメルマガ作成でも、最初に「熱意をこめた口述録音」で自ら原稿を作成し、
それを基に構成整理などでAIのサポートを受けていますが、
最後には必ず自分の頭で深く考え、
徹底的に手修正を加えて「自分の文章」に仕上げることをルールにしています。
AIはこれまでの人類の歴史と知恵の集大成です。
弱点と特性を正しく理解し、依存するのではなく
「共に進化していく」時代を作っていかなければならないと、
改めて強く感じました。
◆ 結びに:させぼ夢大学、1年半の休止と「次なる復活」へ
実はアルカスSASEBOの大ホールは、今月から耐震補強工事のため
約1年半(19ヶ月)にわたって使用できなくなります。
他の会場への移動等も検討しましたが、
シニア層の学生さんたちの体調や負担を第一に考え、
させぼ夢大学はこの期間、苦渋の決断として「休会」することとなりました。
「学びの場にとって、1年半のブランクは本当に大変な危機です」と齋藤先生。
しかし、同時に力強いエールもいただきました。
「鳥貴族が進出してきたことで、逆に地元の常連客が結束して
大繁盛したローカルの焼き鳥屋さんの事例のように、
皆さんが1年半後、必ず自分の周りの60代の方を1人ずつ
連れて戻ってきてください。
そうすれば、この学びの場はもっと強くなります!」
「学ぶ門には福来たる」。
齋藤孝先生からいただいた数々の金言を胸に、
私たち実行委員も、そして学生の皆様も、健康長寿と知性をしっかりと保ちながら、
1年半後の「させぼ夢大学の力強いリスタート」を目指して
前を向いて歩んでまいります!
本日は熱がこもりすぎて長文になり失礼しました<m(__)m>
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
SKIコーポレーション 中村徳裕