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『スウェーデンの人から見た⇒佐世保@日本』

この前の土日、

20代でスウェーデンに移住して

以来30数年ストックホルムで暮らしている幼なじみの親友が、

数年ぶりに帰国して、佐世保に帰ってきてくれました。

 

コロナ事情に、ウクライナ事情・・・

国防問題に、移民問題・・・

彼の話には、比較してこそ見えてくる、

佐世保や日本の実情がありました。

 

今回のテーマは、

スウェーデンの人から見た⇒佐世保@日本

 

ぜひ、お読みください!

(‘◇’)ゞ

 

【スウェーデンの人になった僕の親友】

僕の友人は、白南風小学校・山澄中学校・佐世保南高校まで

全部一緒だった同級生です。

 

彼は、ストックホルムでお嫁さんと出会い、

二人の子どもを育て、すっかりスウェーデンの人になりました。

 

しかし、会ったとたんに佐世保弁でしゃべる同級生に戻ります。

 

彼も、彼のスウェーデン人の奥さんも揃ってこう言います。

「佐世保は最高に住みやすい街、

世界中の街と比べても、ストックホルムと比べても!」

 

「必要な文化的施設やモノは揃っている。

山や海などの自然が、本当にすぐ近くにある、緑がいっぱいで美しい街」だと。

 

スウェーデンには緑はあっても同じような針葉樹林が延々と続いています。

山らしい山は、かなり遠方までドライブしないと無いそうです。

 

 

【スウェーデンの大学入試事情】

スウェーデンには、なんと「大学入試というものが無い」そうです。

 

どの大学に入学できるかは、「高校の時の成績で決まる」のです。

数年間は「その大学に行ける権利」を保持できるので、

一度就職して、社会を体験し、

その後に大学に進学するという人が多いのだそうです。

 

彼の長男も、大学入学の権利を保持して、介護の仕事に就いていて、

これから、IT系学部か、介護系学部か選んで大学進学する計画だそうです。

 

一発勝負の大学入試ではないというメリットは大きく、

彼はスウェーデンの進学システムの良さを認めていました。

 

ずっと真面目に学び続けてきた生徒さんには、

本番で体調を崩したり、運悪く本番に弱く失敗したりというリスクもなく、

優れたシステムです!

 

(しかし、僕のように高校2年の途中まで遊び惚けていて、

受験が見えてきたとたんに、一年間必死に受験勉強して

一発逆転を目指すということはできません。)

(‘◇’)ゞ

 

 

【スウェーデンの移民・難民問題に学べること】

彼が移住した30数年前、スウェーデンは、

ゆりかごから墓場までの社会保障といわれていた高福祉を誇る国でした。

 

しかし、近年、その理想は思い通りに行かなくなっているそうです。

 

スウェーデンでは、人道上の配慮から、

「難民を受け入れる政策」をとりましたが、

一気に30万人という桁違いの移民が入国してきたそうです。

 

その結果、残念なことに、

15年前には考えられなかったほど、治安の悪化が起こりました。

 

以前は、「EUの中で最も安全な国」といわれていたスウェーデンなのですが、

今や「EUの中で、最も銃の犯罪で亡くなる人が多い国」になってしまったそうです。

 

さらに、ジェンダーフリーに逆行する事象も起こっています。

中東からの移民は、男尊女卑が強烈で、

そういう家庭環境で育っているアラブ系の男の子が、

女性の先生に向かって、「靴紐を結べ!」と命令したという事例が報告されるなど、

教育の現場でも、とんでもない事が起こっているそうです。

 

 

【国民の不満⇒右寄りの政治家に勢いが…】

スウェーデンは、収入の約60%が税金という、高税率の国です。

その税金が、納税者の高福祉のためのみならず、

多くの難民、移民に対する補助などにも費やされている状況になり、

税金を納めている国民には不満が堪って、右翼が勢力を伸ばし、

右寄りの意見をいう政治家が、人気を集めるようになっているそうです。

 

 

【日本が学べることは…】

今の日本は、鎖国のように国を閉ざしていて、

その政策は厳しすぎるくらいで、移民は桁違いに少ない状況です。

 

今後、人道上の配慮や、人口減少の対策として、

難民や移民の受け入れは、大切なテーマになると思いますが、

急激に受け入れて大変な問題を抱えてしまったスウェーデンなど、

先進地の事例によく学びながら、

上手に受け入れる政策をとってもらいたいものだと思います。

 

 

【徴兵制の復活・・・(‘◇’)ゞ】

北欧の国々にとって、ウクライナ侵攻の問題は、他人ごとではありません。

 

数年前、ロシアがクリミア半島を併合した後に、

スウェーデンでは、10年間くらい中止されていた徴兵制が復活されました。

 

僕の親友の次男にも、徴兵の「召集令状」が送られてきましたが、

なんとその時、彼は「新型コロナ」に罹っていて、「兵役免除」になったそうです。

 

次男は、幸運だったと思っているそうですが、

父親である、僕の親友は、

一年間の兵役は、経験はしておいたほうがよかったという意見でした。

 

今回の事態を受けて、これまでロシアを刺激しないために

中立政策をとってきたスウェーデンですが、

もうロシアは信用できないと、NATO加盟が現実になりそうです。

 

世界の平和を祈るのみです。

 

スウェーデンに安心して旅行に行ける日が来ますように!!

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