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『海外バイクツーリング冒険記アンドラ公国編』 ~今は夢…税金の無い国!アンドラ公国~

先週の5月11日土曜日、

平戸島の南端の港町、志々伎(しじき)にて開催された

志々伎漁協の「志々伎お魚まつり」、

そして同時開催の、「福田酒造」の「志々伎酒蔵まつり」に行ってきました。

 

僕が長年仲間と一緒に演奏活動しているバンド「ZERO」をお招きいただき、

「マグロ解体ショー」「おさかなツカミ取り」「お魚セリ市」の間のイベントとして

ライブ演奏を披露してきました。

 

はっきり言って「まぐろ解体ショー」の人気には勝てませんでしたが、

一生懸命、お祭りを盛り上げるべく、熱演してきました。

 

会場には、焼き台がずらりと設置され、

その場で購入した「うちわ海老・カキ・サザエ」などを焼きながら、

多くのお客さまが、福田酒造で買ってきた銘酒「福海」と一緒に楽しまれています!

 

「福田酒造」の酒蔵まつりでは、300円でぐい飲みを購入すると、

「高級日本酒」を、“どれだけでも”試飲させてくれていました!

 

来年は、運転しないで行く方法を考えて、

ぜひ、大いに食べて飲んで楽しみたいな~と思っています。

 

さて、今回のテーマは、

『海外バイクツーリング冒険記アンドラ公国編』

~今は夢…税金の無い国!アンドラ公国~

です!ぜひお読みください!

(‘◇’)ゞ

 

(この冒険記は、1986年当時の日記とアルバムを基にした書き起こしです)

1986年10月16日木曜日(曇りのち雨)

 

見上げると、今にも雨が降り出しそうな暗いグレー色の空。

濡れたくないな~と思いながら、ルッカのカッパを着込んだ。

 

今日のルートは、スペインを出国し、

ピレネー山脈のアンドラ公国を経由して、フランス入国だ。

 

ここからアンドラ公国までは144㎞。

心配した空模様は、だんだん良くなってきた。

 

アンドラ公国の国境では、パスポートも見せずに顔パス!?

いや、「バイクのオランダナンバー」でパスさせてくれた。

 

アフリカでは、一つの国境を超えるのに約2時間かかったから、

この国境越えの気軽さは、本当に嬉しい!

 

アンドラ公国は、まるでスイスのような山岳国。

ピレネー山脈の真っ只中にある。

ここは美しいだけでなく、なんと税金が無い「TAX FREE」の国なのだ。

夢のような国に来てしまった!

物品税が課税されていないので、なんでもかんでも鬼のように安い!!

ジャックダニエル№7(黒ボトル)が1350ペセタ(約1600円)

ホワイトホースが550ペセタ(約650円)

さらにガソリンも激安だ。

 

そして、僕らバイク乗りにとっては天国のような場所。

なんとバイクにも物品税がかかっていないのだ。

アンドラ公国の中心市街、アンドラヴィレのスペイン側に、

沢山のバイク屋さんを発見。

「ヤマハアンドラ」で出会ったミスターペレにいろいろと話を聴けた。

彼はYAMAHAショップの店員でもあるから親日家でもあり、

英語も親切に話してくれる。

(公用語はカタルーニャ語、他にスペイン語・フランス語・ポルトガル語が使われている)

僕の乗っているYAMAHA XT350が35万ペセタ(約41万円)。

保険料やナンバープレートの手数料なども安いので、

トータルでは、なんと日本製を日本で買うより安いのだ。

他にもホンダショップをはじめ沢山のバイク屋さんが営業していて、

在庫も豊富だった。

今度、ヨーロッパをツーリングする時は、ここアンドラでバイクを買いたいと思った。

 

※ご注意:現在では税金についての取り扱いが変更になっています。

※以前アンドラ公国は、EUのタックス・ヘイブン(租税回避地)の

監視継続対象の「グレーリスト」に入っていましたが、2018年に除外されています。

 

※以前は、消費税すら存在しなかったのですが、

外国人が脱税目的でアンドラに来て銀行預金することが多かったため、

2012年より法人税と非居住者に対する直接税を導入。

2013年より付加価値税、2016年から個人に対する所得税を導入。

 

・・・とは言え現在も、免税店でのお買い物目的の観光客が多く、経済の中心は観光業です。

 

そうこうして、バイク屋さんで喜んで話を聴いているうちに、午後3時になってしまった。

 

今日は、スイスのバゼルに向かって急がなくちゃいけない!

まずは、アンドラ公国でランチを食べて、気合を入れてフランス国境へ!

 

以前はビザ(入国査証)の要らなかったフランスだったけど、

テロの影響で、僕がアフリカを旅している途中に、ビザが必要になってしまった。

入国審査も厳しくなっているらしい。

 

僕は、アフリカのアルジェリア滞在中に、

M商事勤務の従姉の旦那Mさんの情報とコネで

ビザを準備できたけど、

もしMさんと出会っていなかったら、

ビザ無しで来てしまうところだった。

 

ところがフランス国境に行ってみると、

鉄砲を抱えたフランス兵が睨みを効かせているのだけど、

またしても、僕のバイクのナンバープレートを見ただけでパス!

 

ナンバーを見て、「オー!アングレ」と言っていたので、

どうやらイギリス国籍と勘違いしているようだった。

 

ゲートとチェックポイントは2か所あったけど、

なんと両方ともパスポートを見せずとも「通過」できた!

 

アルジェリアで苦労して取得したビザを、

見せずに通過できてしまった…拍子抜けだった。

 

フランスに入国し、南部のPERPEGNAN(ペルピニャン)に着くころには、

もう真っ暗な夜になっていた。しかも雨が降りそうな空模様だ。

 

ここから高速道路A9に入ったのだけど、とうとう雨が降り出した。

夜の雨の高速道路はハード過ぎる。ここでギブアップだ。

 

夜の10時を回っていたけど、幸運にもホテルはすぐに見つかった。

スムーズにチェックインできて本当にラッキーだった。

 

本日の走行距離は約460㎞。

本当にぐったり疲れたけど、熱いシャワーを浴びて、

しっかり寝れば、体力回復だ。

バタンキューとベッドに横になった。

 

明日の目的地は、一緒にフランスの山々を駆け巡った

友人が待ってくれているスイスのBASELだ。

 

To be continued.

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